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村橋特任研究員が第8回若手難民研究者奨励賞を受賞しました。

現代アフリカ地域研究センターの村橋勲特任研究員が、第8回若手難民研究者奨励賞を受賞し、7月4日(土)にZoomによるオンラインでの授賞式が行われました。

若手難民研究者奨励賞は、真如苑?真如育英会の支援に基づき、難民研究フォーラムが年1回実施しており、今年で8回目を迎えます。本年度は11名の研究者から公募があり、申請者の専門は、国際関係論、観光学、開発学、国際保健学、人類学、メディア研究など多岐にわたりました。選考委員による厳正な書類審査と討議をへて、同研究員を含めた4名が受賞しました。村橋研究員は、2015年度に第3回若手難民研究者奨励賞を受賞しており、今回は再申請者枠での受賞でした。

授賞式は、当初、真如苑友心院ビルで開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、Zoomによるオンライン開催に変更になりました。授賞式は午後1時半から始まり、賞状授与と審査委員長からの講評が発表された後、各受賞者による研究計画のプレゼンテーションと質疑応答が行われました。

村橋研究員の研究テーマ『難民による「住まい」の創造--南スーダン、ロピット難民のモノと身体の文化』は、南スーダンのロピット難民による「住まい(Home)」の創造実践を、ケニアのカクマ難民キャンプにおけるフィールドワークから明らかにする研究です。この研究で、同研究員は、難民がキャンプに故郷の村落空間によく似た景観を作り出し、馴染みのある文化的なモノを作り、それを使ってダンスという儀礼的な行為を行うことに注目し、物質的なモノや身体的行為が、特定の共同体に対する難民の帰属意識の創出と共有にどのように働きかけるかを考察しようとしています。

授賞式の様子各受賞者の研究計画に対する講評は、難民研究フォーラムのホームページに掲載されています。