トップ  »  新着情報  »  2012年6月 月次レポート(小久保真理江 イタリア)

2012年6月 月次レポート(小久保真理江 イタリア)

ITP報告書6月

小久保真理江

 今月初めには、同じITP-EUROPAの支援のもとで共同学位取得を目指してきた友人の博士論文最終審査ボローニャ大学で行われました。同時期にボローニャにてイタリア語での論文執筆に共に取り組んできた者として、友人の博士号取得をとりわけ嬉しく思います。また、今回の友人の最終審査を見ることにより、自らの論文審査について具体的なイメージを持つことができた他、この審査のためにボローニャに短期滞在中の指導教員と面会し、研究に関する助言をいただきくこともできました。
 博士論文執筆については、先月から取り組んでいた第二章第三節の執筆を進めつつ、合間には要旨作成や、執筆済み部分の修正などの作業にも取り組みました。こうした作業に予想以上の時間がかかったため、第二章第三節の執筆は予定よりも遅れてしまいましたが、今月下旬にはこの節を書き終えることができました。
 先月に書き終えた第二章第二節については友人のネイティブチェックを受けた上で今月指導教員に提出し意見を伺いました。引用など補足すべき箇所についていくつか指摘があった他、言語表現に関する細かな修正をいただきました。
 今月下旬には、残る最後の一節である第二章第四節の執筆を開始しました。この節はイタリアの作家たちのアメリカ映画に関する考察を分析する部分で、1920年代後半に執筆されたパヴェーゼの映画論を中心的に取り上げます。来月はこの節を書き上げた上で、導入部分の執筆や文献表作成、全体的な見直し?修正を行い、月末には博士論文を提出する予定です。

このページの先頭へ