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[TUFS] 2019年6月5-10日 、UCLAにて学生がTP-Workshopおよびオフライン学生ワークショップに参加しました

2019.07.04

2019年1月~2月に東京外国語大学にて実施のCOIL型授業にて優秀な成績を収めた学生を4名選抜し、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開始されたTP-Workshop(※)への参加と、COIL型授業によりオンラインで交流した学生とオフラインで討議する学生セッションへの参加の機会の提供をしました。学生セッションには、本学の学生、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)およびアーバイン校(UCI)の学生が参加しました。学生セッションは6月6日に行われ、学生が新元号「令和」についてのメディアでの報道のされ方がどのようなものであるか事前にプレゼンテーションを準備し主体的に英語で発表し、「令和」を取り巻く論争に関する討論につなげました。TP-Workshopは6月7日~8日に開催されました。参加学生全員が学会への参加は初めてで、TP-Workshopで扱われた多様なトピック、また分野横断的な議論に学生は学びを深めました。学会での学びはもちろんのこと、COIL型授業の際にオンラインで討論した学生と実際に対面して、討論だけでなく様々な話をして友好を深めたことは格別だったようです。

※TP-Workshopとは
Transpacific Workshopは、アメリカ西海岸の大学で日本研究にとりくむ教員から大 学院生までが、もっとも新しい日本研究の動向に触れるために、またさまざまな研究 上の日米協働の機会を模索するために、一年に一回、だいたい六月期に実施する開か れたワークショップのことです。これまではだいたいUCLAで(テラサキセンターのご 助力をいただきながら)開催されてきましたが、今後は、カリフォルニア地域のUCI やUCRなどで順繰りに開催していくことを考えています。このワークショップは、型どおりのいわゆる学術コンファレンスとはすこし趣を異にし、その運営には大学院生が運営に深くコミットしてきています。日本側からは、東京外国語大学の研究者(岩崎稔教授、春名展生准教授、小田原琳准教授、逆井聡人講師、上原こずえ講師ら)とともに、多年にわたってアメリカの研究者と連携関係を構築してきた日本女子大学の成田龍一先生(歴史学)をはじめ、早稲田大学の鳥羽耕史先生(日本近現代文学)、国際日本研究センターの坪井秀人先生(日本近現代文学)、武蔵大学の渡辺直紀先生(コリアンスタディーズ)が加わっています。また、毎年、きわめて緩やかなテーマを設定し、それぞれの研究者が世代や専門分野を超えて、ある意味で途上のアイデアを伸びやかなスタイルで報告し、それに参加者が多面的に意見を述べあうというセッションを多数重ねているのです。そのため、これまでのテーマは、3.11を強く意識して立てられた「傷wound」とか、消費社会の多様な文化現象などを想定した「戯れplaying」、さらに非正規論労働者が拡大する現代資本主義も念頭においた「危うさprecariousness」など、いたって広いものになってきました。こうした太平洋を越えた交流が背景になって、本学の世界展開力事業も発案されています。昨年度、日本でCOIL型授業に意欲的に参加した学生のみなさんのうちから選ばれて、大学の助成を得てこのワークショップに合流したひともいます。(東京外国語大学教授 岩崎稔)


参加学生の報告書:

目黒さん_【COIL】TP workshop-報告書

内山さん_【COIL】TP workshop-報告書

森田さん_【COIL】TP workshop-報告書

青柳さん_【COIL】TP workshop-報告書

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