大学院シラバス


@博士前期課程:

授業科目名: アジア・アフリカ歴史文化論、アジア・アフリカ・オセアニア地域研究1 (春学期開講)

小川英文

曜日・時限:月曜 2限
教室:508

講義題目:東南アジア考古学

授業の目標・内容・計画

目標:東南アジア考古学の現場で考古学者が生成する過去表象がどのような政治的問題を引き起こしているかを検討するなかで、考古学の可能性としての新たな問題群の設定と分析手法の模索を目的とする。

 

内容・計画:東南アジア考古学において、日本人考古学者が東南アジアの先史時代をどのように表象し、再構成してきたかという問題について、日本・東南アジア双方のテクスト批判をとうして、日本人として東南アジアで考古学を実践することの意味を考える。また同時に東南アジアの考古学者が自らの過去をどのように再構成し、そのイメージが現在の彼らの社会にどのように機能しているかを検討する。

 

教材・参考書等:その都度コピーを配布する。

成績評価の方法:受講者各自が専門とする地域の過去表象の問題をレポートしたものを評価対象とする。

履修上の注意:半期完結の授業構成に変えたので、夏休み前と冬休み後の2回、レポートを提出してもらうので、テーマ設定をしっかりと行っておいてほしい。

 
博士前期課程:

授業科目名: アジア・アフリカ歴史文化論、アジア・アフリカ・オセアニア地域研究 I(秋学期開講)

小川英文

曜日・時限:月曜 2限
教室:508

講義題目:東南アジア考古学

授業の目標・内容・計画

目標:東南アジア考古学の現場で考古学者が生成する過去表象がどのような政治的問題を引き起こしているかを検討するなかで、考古学の可能性としての新たな問題群の設定と分析手法の模索を目的とする。

 

内容・計画:最近日本で起きた「過去の捏造」事件を契機として顕在化している問題は、考古学の専門家とアマチュアの対立、自らの過去をめぐって生成されるイデオロギーの磁場と政治性の隠蔽などを如実に露呈した。また現在、東南アジア考古学が自らの「輝ける栄光の過去」を構築しようとしていることに対して、ドミナント社会が本質主義批判を行う際には、政治的な真正性をめぐる対立の磁場を生み出すこととなる。このような考古学の今日的問題の議論をふまえ、ここでは日本と東南アジアの考古学における政治的イデオロギーの問題を考える。具体的には前期授業につづいて毎回の担当者に提題してもらうが、その際担当者は、過去表象をめぐる政治的問題から派生した議論が深められる論文を提示し、活発な討論を導きだすように努力してほしい。

 

教材・参考書等:その都度コピーを配布する。

成績評価の方法:受講者各自が専門とする地域の過去表象の問題をレポートしたものを評価対象とする。

履修上の注意:半期完結の授業構成に変えたので、夏休み前と冬休み後の2回、レポートを提出してもらうので、テーマ設定をしっかりと行っておいてほしい。

A博士前期課程:
修士論文修士研究ゼミ1
木曜4限
小川研究室

B博士後期課程
アジア歴史文化論U
月曜6限、
教室小川研究室