若者たちが学び育つ場所-ヨーロッパの早期離学対策の現場から
- 刊行
- 著者等
- 園山大祐(編)、布川あゆみほか16名(著)
- 出版社
- ナカニシヤ出版
内容の紹介
早期に学校から離れていく若者たちを、ヨーロッパの各国はどのように把握し、対応しようとしているのか。 ドイツ、イギリス、ベルギー、オランダ、スペイン、ノルウェー、エストニア、ポルトガル、フランス、スウェーデンおよび日本の教育現場への調査から政策の実態を明らかにし、若者たちにとって必要な「教育」、「場所」について検討したものである。 政策編である『学校を離れる若者たち―ヨーロッパの教育政策にみる早期離学と進路保障』の続編書籍でもある。
著者のコメント
布川あゆみ(世界言語社会教育センター/准教授)
本書は、ヨーロッパの早期離学対策の現場を5年間調査してきた共同研究の成果をまとめたものになります。様々な理由や背景から学校を離れる?離れた若者に対して、ヨーロッパ各国でとられている対応も実に多様にあることがみえてきました。若者が学校から早期に離れぬよう、予防に重点をおくドイツのアプローチもあれば、セカンド?チャンス?スクールを設け、学び直しがしやすいスウェーデンのアプローチなど、それぞれに特徴があります。若者たちが学び、育つ場所について、本書が議論の契機となれば幸いです。