TUFS Cinema謎のいきもの映画上映会を開催
2024.11.05
2024年10月26日(土)、アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにおいて、TUFS Cinema 謎のいきもの映画『おらが村のツチノコ騒動記』上映会を開催しました。
日本各地に伝わる「謎のいきもの」であるツチノコを題材にした本作品では、自身のふるさとである岐阜県の山村で子ども時代にツチノコを目撃した当事者である今井友樹監督が、ツチノコ伝承のある全国各地の山村の人々を訪問しながら、そのリアリティに迫っていきます。ツチノコとその物語は、それに関わる人々のありようから、日本の山村の今日的状況と未来像について私たちに内省を促しますが、ツチノコを見たという人々のいかにも楽し気な語りが印象に残る作品です。
本編上映後には、今井監督を囲んで、本学大学院総合国際学研究科で日本映画を研究するパブロ?モレノさん、国際社会学部でオオカミ信仰をテーマに卒業研究に取り組む佐々木聡史さん、コーディネーターの大石高典准教授の4人でラウンドトークを行いました。海外からみた日本のイメージでは、都市や科学技術が前景化しており農山村の状況が知られていないことや、映像民俗学の実践の中でわかってくる現代の山村文化のダイナミズムについて、またふるさととは何かについて議論を交わしました。
会場の参加者からも、多くの質問やコメントが寄せられました。上映会を通じて身近なはずの日本社会について、様々な視点から理解が深まる内容となりました。会場には学内外からのべ100名を超える来場があり、盛況な会となりました。