受験生向けブログ VOICE 2019年度

ショートビジット@アイルランド

2020.03.25

!Hola!(オラ)(こんにちは!)
TUFSアンバサダースペイン語科のさくらです。
今回は私が2月にショートビジットで行って来たアイルランドについて書こうと思います!


スペイン語科の私ですが、英語力も向上させたいという想いから、
一か月間、アイルランド南部の街コークにあるアイルランド国立大学コーク校で短期留学をしました。

他にもアメリカ、イギリス、オーストラリアなど、英語圏留学の選択肢はありましたが、
外大でアイルランドからの留学生のバディ*となり、アイルランドを知るにつれて興味を持ったためこの国を選びました。

*「バディ制度」とは、外大にきた留学生を日本人学生がペアになって、生活等のサポートする制度です。

アイルランドってどんな国?


イギリスの隣にある小さな島国、アイルランド。
人口は約460万人(世界で120位くらい)(日本の人口の約4%、というとわかりますか?)の、
のんびりとした自然の多い国です。

アイルランドといえば、2019年のラグビーワールドカップの時、
日本が対戦して勝利したのが話題になりましたよね。
アイルランドはラグビーで有名な国なので、本当にうれしかったのを覚えています。

私が留学した2月は、朝8時にようやく日が昇るくらい日照時間が短い季節でした。
緯度の差からでしょうか?
海外に滞在すると、こんなところからも日本との違いを感じられるんですね。



きれいな朝焼け。午前八時でもこんなに暗かったです。

そしてアイルランドの公用語は英語とアイルランド語です。
ですので、街では両言語で書かれた看板や電光掲示板をよく目にしました。
(ちなみに外大ではアイルランド語を学ぶことも出来ます...!)



女性用トイレ前の看板。上段がアイルランド語、下段が英語です。



ホームステイ先の近くのcommunity schoolの看板にもアイルランド語表記が。

ショートビジットでの授業


授業は英語を学ぶ留学生に向けて作られたもので、日本での授業と全く違いディスカッションが中心。
各授業でテーマが設定されていて、それに沿って語彙や文法を学びました。

個人的に印象的だったテーマは「Hidden Gems(有名ではないけど観光におすすめの場所)」です。
ディスカッションでは各国のHidden Gemsから、
Hidden Gemsは観光地化されるべきかという議題まで、様々な内容を取り扱いました。

また、私のクラスは10~15人の少人数で、韓国、中国、サウジアラビア、ヨルダン、メキシコなど、
様々な国から来た学生がいました。
授業を受けていく中で、日本の留学生は文法や作文の能力が高く、
サウジアラビアやメキシコの留学生は会話やリスニングの能力が高いということに気づきました。


一般的な日本での英語の授業では、実際に英語を話す機会は少ないと思います。(私もそうでした。)
もちろん外大の英語の授業では、海外と同じように話すことを中心とした授業も受けていますが、
やはりずっと話す練習をしてきた他の留学生に対しては引け目を感じてしまうことがありました。

しかし、せっかくアイルランドという異国の地に来て勉強しているのだからこのままではいけないと思い、
授業の席はなるべく日本人と隣の席にならないように座り、間違えることを恐れずに積極的に発言するようにしました!

その時自分の気持ちを後押ししてくれたのが様々な国から来た留学生で、
彼らが積極的に授業内で発言するのを見て非常に刺激を受けました。
このように様々な国から来た人との出会いは自分の行動に変化をもたらしてくれます。




授業でのプレゼンの様子。
3~4人のグループに分かれて、様々な国の観光スポットについて発表しました。
私たちの班はニュージーランドについて調べました!

アイルランド料理

アイルランドといえばジャガイモ、と言いたくなるくらい、アイルランド人は本当によくジャガイモを食べます(笑)

私はホームステイをしたのですが、夕食に味付けがされていないマッシュポテトがよく出され、私は塩やケチャップなどをつけて食べていました。
最初は驚きましたが、一か月も過ごすとすっかり慣れてしまい、今でも恋しいです(笑)



ホームステイ初日の夜ご飯。プレートの3分の1がマッシュポテトです(笑)



近所のスーパーにはジャガイモが山ほど売られていました!
ここにあるのは5kgも入っている袋です

おわりに

ジャガイモが恋しい(笑)のはもちろんですが、様々な国の歴史や文化、考え方など、
私はアイルランドで英語以外にも多くを学ぶことができました。
皆さんも外大に入学したら、ショートビジットはぜひアイルランドへ!

書きたいことはまだまだたくさんありますが、今回はこの辺で!
皆さんも機会があればぜひ行ってみてくださいね!

以上さくらがお届けしました!



大学があるコークシティーの街並み。お店がたくさんあっていつも賑わっていました。

専攻語を活かす? ウラジオストクの旅

2020.03.18


Здравствуйте! (ズドラーストヴィチェ!)
こんにちは!国際社会学部ロシア語科のあいこです。


今回はロシアの極東地方の都市ウラジオストク(Владивосток(ヴラジヴァストーク))旅行についてお伝えします。


大学で学んだ専攻語を実際に現地で使ってみることは言語をものにする上でとても大事なことだと私は考えています!
ショートビジットや長期留学だけではなく旅行も言語やその国を知る良い機会なのだと、今回実際に行ってみて感じました。

世界史を学んでいる方は名前を聞いたことがあるかもしれませんが、ウラジオストクはロシアが極東地方の重要な港湾都市として建設した歴史のある町です。
町の名前も「東を支配する町」という意味で、重要な軍港として発展した都市だということが伺えます。
そんな歴史ある町に行ってみたいという気持ちと、日本との距離の近さから行くことを決めました。

実はこの旅行、私の初海外!
飛行機が離陸する際はすごく緊張しました(笑)
ですが、ロシアに着いて空港の「ウラジオストク」と書かれたキリル文字を見たとき、とてもワクワクしました!



ウラジオストク国際空港 成田空港から直行便が出ています

空港から市内までは距離があり、バスだと1時間半程度かかります。
ウラジオストク駅の駅舎や町並みがとてもヨーロッパ的で、日本から飛行機で2時間ちょっとの距離の都市とは思えないと驚きました!



ウラジオストク駅 シベリア鉄道の終着駅!
この駅からなんと、約9000km離れた首都モスクワまでを繋ぐ世界最長の鉄道です!

ウラジオストクの冬はとても寒く、例年は最低気温が-20℃くらいになります。
しかし今年は暖冬だったので-4℃程度で過ごしやすかったです。
とはいえ寒く、凍った海を見たときはさすがロシアだなと思いました(笑)



凍った海の上から撮った町の様子
「鷲の巣展望台」という展望台から見るとまた違った町の様子が見られますよ!

市内では歴史ある町並みを見ながら戦艦が停泊する港や正教会、展望台などの名所を散策し、多くのロシア料理を堪能しました。
また町では看板やレストランのメニューなどの至るところに中国語や朝鮮語、日本語の文字があり東アジア諸国との距離の近さを感じました。



上から中国語、朝鮮語、日本語、ロシア語で表記されている
ビンテージものの刺繍を扱うお店の看板です。

ウラジオストクは2泊3日で町全体を観光できるくらいのコンパクトな町。
気軽に訪れることのできる旅行先だと思います。



左がボルシチ(борщ)右手前が*ピロシキ(пирожок)*

他にもたくさんのロシア料理を味わえます!旅行で何より大変だったのは現地の方々とコミュニケーションをとることでした。
看板やメニューの文字はロシア語だけではなく英語と日本語で書かれていたので問題はなかったのですが、現地の方々には英語がほぼ通じません!
1年間で習ってきたロシア語の知識を使って何とかコミュニケーションを取ろうと奮闘しました。
それでも相手に自分の伝えたいことが伝わったときは、大きな達成感を感じました。

また旅行中にはロシア人の方に助けてもらったり、名所や旅行中のアドバイスをもらえたり。
ロシア語でコミュニケーションをとれたことで充実した旅行になりましたし、何よりロシアの文化や現地の人々に魅せられた3日間となりました。
英語だけではなく他の言語も習得することの大切さを学んだ旅行でした。

ということで、大学で全く知らない言語に挑戦することはとてもオススメです!
その国のことを詳しく知ることができますし、交流の幅も広がりますよ!



帰りは電車で空港へ。市内から1時間程で到着します。
アムール湾を眺めながら移動できるのが魅力です!

最後まで読んでくださりありがとうございました!
以上あいこがお伝えしました。

*日本語の「ピロシキ」は、ロシア語由来の外来語ですが、もとになった単語пирожки(発音:ピラシキー)は、実は複数形なのです。単数形は、пирожок で、ピラジョークと発音します。

「第1回たふこね!」報告書

2020.03.16

Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ!こんにちは!)
国際社会学部ロシア語科のしおりです。
記事を読むついでに、ロシア語のあいさつも覚えてもらえると嬉しいです。

さて、先日「第1回TUFS Connect!(たふこね!)」が開催されました。

「大学選びに迷っている学生に外大生のリアルを知ってもらいたい」
そんな思いから始まったこのイベント。
記念すべき1回目には、12名の中?高校生の皆さんが来てくださいました。

始めは皆さん緊張しているようでしたが、
アイスブレイクと自己紹介を兼ねて行った「古今南北」というゲームでだいぶリラックスできたようです。
参加者同士でも話が弾んでいました。中高生のパワー、すごい!



自己紹介ゲーム「古今南北」

ワークショップでは「TUFSロボット」というゲームをしました。



ワークショップ「TUFSロボット」


参加者は、完成予想図と同じ形になるよう積み木を積む指示書をつくります。
ロボット役はその指示書だけを見て積み木を積み、完成予想図の通りになるかを競うゲームです。
もちろん追加説明なし、身振り手振りで説明するのもなし!
日本語の文章だけで積み木の配置を説明しなければなりません。
例えば「長方形の積み木の上に丸い積み木を置いて!」という説明だけでは、
向きや置く位置が変わってくるので、全く同じ形にならないのです。


指示書の通りに積み木を積むと...?


苦戦している参加者も多かったです。
母語だからって何にも考えずに日本語を使っている日本人のなんと多いことか!
ボーっと生きてんじゃねぇよ!(某五歳児風)
という冗談はさておき。

日本語って、一見簡単なようですが、実は難しい。そんなことが感じてもらえたのではないかと思います。奥が深いですね~。
(皆さん何度か繰り返すうちにコツをつかんでいき、だんだん上手に説明できるようになっていました!)

私は日本語の文法的なことや、言語学的なことを専門として勉強しているわけではありません。
しかし、大学に入って様々な専攻語を学ぶ仲間と知り合い、言葉について話すようになりました。
そしてその比較対象として母語である日本語について改めて考える機会が格段に増えました。
「当たり前に使っているもの」に対して疑問と興味を持って対することはとても大切なことだと思うのです。
そんな機会が与えられる外大で勉強してみませんか?


キャンパスツアーでは私たちが普段授業を受けている研究講義棟を中心に回りました。
外大は、実は校舎がとってもきれいでおしゃれなのです......



研究講義棟は中央が吹き抜けになった美しい建物です!


参加者の皆さんが「すごい!きれい!」と感動しているのを見て、私もうれしくなってしまいました。
皆さんもぜひ一度いらっしゃってください!天気が良ければ富士山も見えますよ。

参加者の方々はキャンパスツアー中にたくさん質問をしてくれました。
「国際社会学部と言語文化学部ってぶっちゃけ何が違うの?何ができるの?」
「バイトと授業の両立ってどんな感じなの?」
「高校生の時、どんな勉強をしていた?」
「なんで外大を選んだの?」などなど。
気になりますよね。
たふこねはこれからも定期的に行われる予定です。
在学生のリアルな話をゆっくり聞けるチャンスですよ!

大学選びというのは人生のすべてではありません。
しかし、大きな選択であることは間違いなく、迷うものです。
後悔のない選択ができるよう、経験者の一人として、力になれたらうれしいです。
そして、選択肢の一つとして、ここ東京外国語大学の魅力を発信していけたらなと思っています。
次回のたふこね!で皆さんにお会いできるのを楽しみに待っております!

新型コロナウイルスが大変な騒動になっていますが、
どうか手洗いとうがいを忘れず、体調管理に気をつけてくださいね!
それではまた。
До свидания!(ダスヴィダーニャ!さようなら!)



たふこね!参加者の皆さん、ありがとうございました!


以上