ゼミ案内
ゼミとは?
「ゼミ」は、大学での演習を表すSeminar(ゼミナール)というドイツ語からきた言葉ですが、自分自身が選んだ指導教員のもと、そこで学ぶ他の学生たちとともに、自分自身の研究上の関心と知識を深めながら、新たな視点を獲得してゆく場です。ゼミは、自分の指導教員の授業そのものであるとともに、指導教員と学生を含むグループのことも意味しています。
ゼミには、3年次から所属します。2年次のうちに自分の専門的な学びの方向について明確にしてゆき、2年次の後半に言語文化学部の教員から、自分がそこで学ぶ指導教員を選択します。
3年次では、自分の指導教員の「専門演習」を必ず履修します。まずはその専門演習が、自分にとっての「ゼミ」の場となります。ゼミでは、特定のテーマのもと、学生たちが発表を行い、指導教員や仲間の学生たちとディスカッションを交わします。
また、4年次になると自分自身の研究テーマで「卒業研究」の執筆?制作に取り組むことになりますが、その指導を受ける「卒業研究演習」も、「専門演習」とならんで、ゼミでの最も重要な学びの場となります。
それとともに、ゼミはまた、大学での授業の場を離れた、指導教員や仲間の学生たちとのとても大切な交流の場です。ときには一緒に食事をしたり、出かけたり、また合宿がおこなわれることもあります。
ゼミで身につく力
?専門的な関心と知識を深め、高いレベルの思考力?分析力?表現力を身につける
自分が関心をもつ対象そのものを深く学ぶことももちろん大切ですが、おそらくそれ以上に重要なのは、どのような考え方で対象を分析し、思考を整理し、そしてそれを構成して表現するかという能力を獲得することです。
3年次の「専門演習」での発表やディスカッション、そして4年次の卒業研究制作とそのための「卒業研究演習」は、まさにそのような、社会に出たときに最も必要となる力を身につけてゆくための場なのです。
自分の関心と知識をさらに広げてゆくために、自分の指導教員以外のゼミにも参加することができます(通称サブゼミ)。そのようなかたちで、複数の教員の指導を受けることもできます。
?チームワークとディスカッションの力を高める
ゼミには人数の上限が設定されており、比較的少人数での学びとディスカッションがそこでは展開されることになります。
それによってゼミは、大学生活全体の中でも、とくにアットホームでありながら同時に楽しく刺激的な学びと友好の場となるでしょう。
?多様な学びの中での実践力?発信力?主体性を伸ばす
同じ指導教員のもとで学ぶ仲間ながら、ゼミの仲間たちの関心は多種多様です。そのような仲間たちと協力し合いながら発表したり、一つの目標を達成したりする機会がゼミにはいろいろとあります。
そこではもちろん協力作業だけではなく、自分自身のアイディアを活かし、自分が担当することを積極的に進めていくことも求められます。ゼミとはそのような協働と主体的な関与の場でもあります。
ゼミ紹介
言語文化学部には50人を超える教員がいますが、そのなかで自分自身の学びの方向性から指導教員を選びます。指導教員の専門領域から、ゼミで取り上げる対象そのものについての知識や思考を深めていくとともに、そこではどのような研究のアプローチや方法をとるのか、どのような考え方をするのかを実地で学ぶことになります。
ゼミに所属するのは3年次からですが、1年次、2年次と、次第に自分の学びの方向性を見つけ出し、それを明確に意識してゆくことがとても大切です。
地域コース
世界の各地域のなかから自分の専攻言語の属する地域について、多面的、分野横断的に学び、これらの地域についての専門的な知識を身につけることができます。
- 地域コース教員一覧と専門分野
-
北西ヨーロッパ?北アメリカ
- 大谷 直輝 [英語学(意味論?語用論)、認知言語学、構文文法論、英語の文法と意味に関わる様々なテーマ]
- 加藤 雄二 [英米文化(文学?芸術?音楽?映像)、批評理論、比較文化論、音楽論(特にアメリカ音楽)、日本文学(特に現代)]
- 斎藤 弘子 [英語学(特に音声学?音韻論)、発音が関係する社会言語学、発音の習得?指導など言語教育、World Englishesの発音、辞書 等の発音表記法]
中央ヨーロッパ
- 西岡 あかね [ドイツ文学、ドイツ文化、比較文学]
- 藤縄 康弘 [ドイツ語学、ドイツ語と他言語の対照研究、ドイツ語学を軸とする文化研究、DaF (= Deutsch als Fremdsprache)]
- 山口 裕之 [ドイツ語圏文化?文学?思想、表象文化論(音楽?美術?映画?知覚等)、翻訳思想?実践、メディア理論、キリスト教?ユダヤ教思 想?文化]
- 森田 耕司 [ポーランド語学、外国語としてのポーランド語教育、ポーランド語と他言語の対照研究、ポーランド語学を軸とする文化研究、 ポーランド語に関わる様々なテーマ]
- 金指 久美子 [スラヴ語学、スラヴ文献学、チェコ語研究]
西南ヨーロッパ
- 秋廣 尚恵 [フランス語学(形態論、語彙論、統語論、意味論、語用論、談話分析)、フランス語教育、日仏対照言語学、フランス語圏のことば?文化?社会に関わる様々なテーマ]
- 荒原 邦博 [フランス語圏の文学およびフランス文化(美術?映画?音楽?マンガ?ミュージカルなどの舞台芸術?ファッション?料理)、批評理論、日仏比較文化]
- 小久保 真理江 [イタリア文学、イタリア文化]
- 土肥 篤 [イタリア語学、言語学、イタリア方言学]
イベリア?ラテンアメリカ
- 武田 千香 [ポルトガル語圏の文化?文学]
- 水沼 修 [ポルトガル語学およびポルトガル語圏のことばに関連する様々なテーマ]
- 川上 茂信 [スペイン語学、ロマンス語学、スペイン語圏の言語?文化]
- 久野 量一 [スペイン語圏の文学?文化(映画?音楽など芸術一般)?文化史、翻訳実践(スペイン語から日本語)]
ロシア
中央アジア
東アジア
- 加藤 晴子 [現代中国語の語法?語彙の分野,および,これを基本にした中日対照の分野]
- 橋本 雄一 [中国近現代文学、東北、文学と社会言語、中国古典の一部(列子?唐詩など)、近代植民地社会をめぐる言語?事情?思想?理論、漢字と公共社会、映画と音楽]
- 三宅 登之 [中国語学、及び中国語に関わる様々なテーマ]
- 五十嵐 孔一 [朝鮮語学、朝鮮語教育、開化期文典、日朝対照文法論、テクスト論(言語学)]
- 趙 義成 [朝鮮語学(主に現代朝鮮語文法、朝鮮語方言学、北朝鮮の言語、朝鮮語史)、朝鮮語教育、対照研究(主に日韓対照)]
- 南 潤珍 [韓国語学?日韓対照言語学?韓国語教育論]
東南アジア
- 降幡 正志 [インドネシア語、インドネシアの諸言語、インドネシアの言語事情など言語に関わるテーマ]
- 野元 裕樹 [統語論?意味論(言語は問わない)、東南アジアの言語(英語?華語変種を含む)、言語資源開発]
- 山本 恭裕 [音声学(特に音響)、音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論とそれらの接点(言語は問わない)、フィリピンなどのオーストロネシア諸語、パプア諸語、記述言語学]
- コースィット [タイ文化?文学、タイ研究(政治、経済、歴史、仏教、LGBT)、近現代比較文学(タイ?日?英)]
- 鈴木 玲子 [ラオス語、ラオスやタイ(Thai)で話されているタイ(Tai)諸語の研究]
- 野平 宗弘 [ベトナムの文学?思想?文化、比較文学、東洋思想]
- 上田 広美 [カンボジア語学、カンボジア語に関わる研究]
- 岡田 知子 [カンボジアの文化?文学、東南アジアの映画]
- 岡野 賢二 [ビルマ語、チベット?ビルマ系言語、ミャンマー国内で話されている諸言語の研究]
南アジア
中東
超域コース
超域コースでは、言語学?言語情報処理学、言語教育学、通訳?翻訳、文学?文化理論、人間科学のなかから一つを選択し、特定の分野について専門的に学ぶことで、専攻する地域を超え、広く言語と文化を中心とする人間の営みを理解する力を身につけることができます。
- 超域コース教員一覧と専門分野
-
言語学?言語情報処理
- 内原 洋人 [言語学、音韻論、形態論、フィールド言語学]
- 風間 伸次郎 [言語を問わず、個別言語の研究および言語学全般(27専攻語はもちろんどんなマイナーな言語でも可、扱う対象は音声でも文法でも文字でも可、社会言語学や(日英語などとの)対照言語学を 含む、ただし言語教育学は含まない]
- 佐野 洋 [データサイエンス指向の計算言語学研究,日本語文章論研究]
- 中川 裕 [音声学、音韻論、フィールド言語学]
- ボルロンガン [Sociolinguistics broadly, and its related topics, i.e. the relationship of society and language and social factors relating to language use; and then, particularly, migration linguistics, the interdisciplinary and multidimensional study of language; and finally, world Englishes, specifically, history and development of English around the world (My seminar is in English only) 広く社会言語学及びその関連分野、すなわち社会と言語の関係や言語使用にかかわる社会的要因。特に学際的?多次元的な言語研究である移民言語学、そして世界諸英語、具体的には世界中の英語の歴史や発展]
- 箕浦 信勝 [言語学?手話諸言語?アサバスカ言語学]
- 望月 圭子 [日本語と外国語の対照言語学、外国語教育学(英語?中国語?日本語)、学習者コーパスに基づく第二言語習得研究と教授法開発(英語?日本語?中国語)]
- 望月 源 [自然言語処理,計算言語学,情報処理アプリケーション]
言語教育学
- 投野 由紀夫 [CEFRとコーパス利用の言語教育,L2語彙習得研究,学習辞典研究]
- 吉冨 朝子 [第二言語習得研究、言語教育学、その他英語を中心とした応用言語学(社会言語学?心理言語学?バイリンガリズムなど)]
通訳?翻訳
文学?文化理論
- 入江 哲朗 [表象文化論(映画をはし?めとする視覚文化の研究)、アメリカ思想史]
- 邵 丹 [世界文学論、文学理論、女性文学?文化研究、フェミニスト翻訳研究、ジェンダー論、映画表象論 World Literature, Literary Theory, Women's Literature and Culture Studies, Feminist Translation Studies, Gender Studies, Film Studies]
- 丸山 空大 [宗教学(一般、キリスト教、ユダヤ教、思想、現代社会)、死生学]
人間科学