TUFSCinemaアラブ映画特集『フェミニスト?インシャッラー:アラブ?フェミニズムの歴史を語る』

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東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会?歴史?文化の理解を深めることを目的として行っています。

今回上映するドキュメンタリー映画『フェミニスト?インシャッラー:アラブ?フェミニズムの歴史を語る』は、アラブ圏で100年以上前から続くジェンダー公正のための闘いの歴史を描くものです。異なる視点や考えが交差する映像と上映後のトークを通して、アラブ?フェミニズムの立体的な理解を目指します。

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開催情報

日時  2025年7月14日(月)18:00開映 (17:30開場、20:30終了予定)

会場  東京外国語大学 アゴラ?グローバル プロメテウス?ホール

プログラム

  • 18:00-19:00 映画『フェミニスト?インシャッラー:アラブ?フェミニズムの歴史を語る(Feminists Insha’Allah! The Story of Arab Feminism)』本編上映

    19:00-19:10 休憩

  • 上映後解説/トーク
    19:10-19:20 解説:後藤絵美(東京外国語大学アジア?アフリカ言語文化研究所准教授)
    19:20-20:00 パネルディスカッション
     司会:後藤 絵美
     パネラー:
     カラム?アッバース(エジプト?カイロ大学文学部哲学科講師)
     岡崎 弘樹(亜細亜大学国際関係学部准教授)
     鷹木 恵子(東京外国語大学アジア?アフリカ言語文化研究所フェロー)
     ※同時通訳あり(協力:大学院日英通訳?翻訳実践プログラム)

    20:00-20:30 Q&A

その他 入場無料、事前登録制、一般公開


共 催 東京外国語大学TUFS Cinema
    科研費若手研究「近現代アラブ思想?文学における「共存」構想とその実践」(代表:岡崎弘樹)
    科研費基盤研究(B)「現代の多様化と多様性尊重をめぐるムスリム?コミュニティの課題とその解決方法の研究」(代表:後藤絵美)

協 力 東京外国語大学多言語多文化共生センター

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250714form/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『フェミニスト?インシャッラー:アラブ?フェミニズムの歴史を語る』

監督:フェリエル?ベン?マフムード (Feriel Ben Mahmoud)
2014年/フランス/52分/アラビア語?フランス語/日本語字幕/原題 Feminists Insha’Allah! The Story of Arab Feminism



あらすじ

20世紀初頭のフェミニズムの「誕生」から、現代の若い活動家たちによるインターネットやアートを用いた運動まで、エジプト、モロッコ、アルジェリア、チュニジアを舞台に、過去100年の展開を見ていきます。「女性の解放」がナショナリズムや植民地主義からどのような影響を受けたのか、各地で何が求められ、どのような声があげられてきたのか、未公開のアーカイブや活動家たちの独占インタビューを交えながら、歴史的な視点からアラブ?フェミニズムに迫ります。



本作について

映画監督であり作家でもあるフェリエル?ベン?マフムードは、本作において20世紀初頭から21世紀まで、レバノンから、チュニジア、エジプト、アルジェリア、モロッコ、サウジアラビアまで、時間的?空間的に移動を繰り返しつつ、アラブ女性を取り巻くジェンダー公正のための闘いに光をあてていく。映画の舞台はアラブ地域であるが、その中で投げかけられるのは、地域に限定されない普遍的な問いである。作品の最後に「私はアラブ世界の女性たちの運動を支持します」というプラカードをかかげる人々が映し出されるが、日本を含む世界における近年のフェミニズム運動の高まりとのつながりという点でも、今、自分たちの周りで何が起きているのか、何が必要なのかを考えるきっかけの一つになればと願っている。

上映後トーク



カラム?アッバース Karam ABBAS


カイロ大学文学部哲学科講師

ハサン?ハナフィーに師事し、2012年に同科で博士号(哲学)を取得。トマス?アクィナスなど中世キリスト教神学?哲学ならびにアラブ近代思想を専門とする。近著に『近代アラブ思想と日常生活の課題』(2019)など。宗教と哲学、エコロジーに関する多数の論考?翻訳がある。ウード?ギター奏者でもあり、カイロ大学内で数々の音楽ワークショップを主催。



岡崎弘樹 OKAZAKI Hiroki


亜細亜大学国際関係学部准教授

パリ第3大学アラブ研究科博士(社会学)。アラブ近現代思想ならびにシリア政治文化研究を専門とする。近著に『アラブ近代思想家の専制批判: オリエンタリズムと〈裏返しのオリエンタリズム〉の間』(東京大学出版会、2021年)。



鷹木 惠子 TAKAKI Keiko


桜美林大学名誉教授/東京外国語大学アジア?アフリカ言語文化研究所フェロー

立教大学大学院文学研究科修了、博士(文學)。専門は文化人類学、マグレブ地域研究。主著『チュニジア革命と民主化―人類学的プロセス?ドキュメンテーションの試み』(明石書店、2016年)。



企画?司会?解説
後藤 絵美 GOTO Emi


東京外国語大学アジア?アフリカ言語文化研