開催概要
「タンザニアのイスラム教徒:その日常とキリスト教徒との共存」講師:藤井和子(フリージャーナリスト)
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約20年前から私が主宰する手作りの会「世界のお茶の会」(世界のお茶を飲む、お菓子を食べる)は、第14回め(2008年)を駐日タンザニア大使館で開催させていただいた。当時の大使閣下は、Mr. Mtangoで、場所は故ニエレレ大統領の作られた大使館に付属する隣接のゲストハウスであった。
お茶としては、キリマンジャロ?コ-ヒ-はむろん、紅茶もアフリカの栄光、カメリアティ-、お菓子はマンダ-ジ、サンブ-サ、カシャ-タの3種。大使閣下からは、タンザニアの立ち位置についての概観的なレクチャ-があった。
この会の趣旨は、口から入るものから、その国の事を知るというものである。
そういう中、タンザニアの国としての姿をもっと知りたいと願って、今回の岩間創氏の講演に参加した。
食べ物は、その国の基本的なことを知る有力な手がかりであり、近道であるが、人々が幸福感を感じるためには、さらに何が必要かということを考えたかった。
私の疑問だったことは、次のようなことであった。
?社会主義のソ連(今は中国)の影響から脱却する方向に舵を切ったが、どうなっているのか? 人々はより幸福になったのか?
?かつて、イスラムのザンジバルとキリスト教徒、イスラム教徒で6割強を占めるタンガニ-カの二国だったのが一国となった。それぞれ独立してから約50年というもの、宗教上の争いがなく平穏に暮らしているのはなぜか? 国民性なのか、為政者の力もあずかっているのか?
?タンザニアは、観光資源(キリマンジャロ山、ザンジバル、野生動物)ならびにコ-ヒ-などの農業産品ばかりでなく、天然瓦斯とかレアメタルの天然資源ポテンシアルが高いそうである、これがこの国の負の側面(社会インフラ、貧困、エイズなどの病気)に光を当てて、改善することが可能であるか? その為に日本がどういう関わり方(人的交流、インフラの輸出など)をすればいいのか?
?周辺のアフリカの国々との関係はどうなっているのか?
いろいろなことが講演の中で取り上げられ、「世界のお茶の会」で体験したタンザニア、換言すれば、日々の暮らしの中のタンザニアと、社会や国としてのタンザニアがシンクロした印象であった。そういう意味で興味しんしんでだったのである。
開催日
2015年7月16日(木)