開催概要
講師 : 松本盛雄 前駐パプアニューギニア大使
場所 : 東京外国語大学学内
主催 : 社会?国際貢献情報センター
開催日
2017年12月11日(月)
概要/内容
講師は、外務省において中国専門家として活躍してきたが、最後のポストは本人も予想しがたい中国とは離れたパプアニューギニアの大使であった。講師は、そこでの貴重な体験をもとに、同国の状況につき語ってくれた。
講演は、パプアニューギニアの地理的説明から始まり、国としての特徴、それも、民族、言語、社会、歴史などをとりあげ、最後に日本との関係を説明した。
地理的には、日本に決して遠くない位置にある。日本から最も近いリゾート地ということもできる。しかし、衛生的問題、治安上の問題を考えれば必ずしも優良観光地と云い難い面もある。
パプアニューギニアの特徴としては、その多様性があげられる。自然。住民の見てもその多様性は他の国には見られないレベルにある。
歴史的には、独、英、豪の支配を経て独立に至るという複雑な経験をしている。独立後も経済発展に向かう道のりは長くなっている。
対日関係で注目された点は、その親日感である。日本も支援を継続してきているが、パプアニューギニアも国際場裏での日本支持の姿勢は確たるものとなっているということである。こういう国はあるようでなかなかない。
講演は、聴衆の関心を得たと思われる。講演後の質疑応答の時間も熱心なやりとりがかわされた。
講師の松本氏
白熱外交官シリーズ講演会 当日の様子