スタディツアー「アジアにおける共通の人間安全保障は可能か?」が完了しました。本事業は、選抜された学生を「ピースボート地球大学」の2015年夏期特別プログラム(8月19日から9月9日)に送り出し、単位を認定するかたちで実施されました。
プログラムには本学学生3名を含めた15名が、5カ国(日本、韓国、中国、インド、ネパール)から参加し、東京でのワークショップ、船上学習、セブ、シン ガポール、ムンバイでの現地学習(エクスポージャー)に取り組みました。本年度のテーマは「共通の人間安全保障」。通例いわれる「国家の治安」という意味 での「安全保障」(security)とは異なる、具体的個人の視点に立った「人間の」安全保障や、国家の枠組をこえて地域規模で協調的に形成されるべき 「共通の」安全保障という課題について学ぶことが、目的でした。「シナリオ?ワークショップ」やロールプレイのような手法も取り入れた、能動的な学習プログラムの内容については、以下の「ピースボート地球大学」事業報告をご参照ください。
プログラム終了後には、参加者はレポートを課されましたが、そのレポートの内容もまたアクティヴなもので、現実的な課題解決のための方法やプロジェクトを、学生じしんが構想?検証するという内容となりました。従来の災害避難の実例における問題点とその補完策は何か、移民の社会的地位をその多様性にそくして改善していくために何が必要か、グローバル経済とローカル社会との摩擦にどう対応するか、といったテーマについて、学生たちがプログラムをつうじて知見を深められたことが、提出したレポートから見受けられます。
昨年の事業にひきつづき、学生たちをご指導いただいた「ピースボート地球大学」の関係者各位に、御礼を申し上げます。