2022年度 活動日誌

3月 活動日誌

2023年3月31日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

比較的天候の安定していた2月とは打って変わって、3月は雨が多く、天候が不安定な月でした。中旬までは引き続き寒い日が続いておりましたが、下旬になると暖かい日が増え、少しずつですが春の訪れを感じています。寒さが和らぐだけでも疲労感が減り、かなり快適に過ごせるようになった気がします。

ところで、私は今学期ライデン大学で、初級と中級の日本語クラスを担当しています。特に初級クラスは日本語学習経験のない学生が大半で、ゼロからのスタートでしたが、2か月弱の期間で否定文、疑問文、過去形など色々な表現を学び、以前よりもバラエティに富んだ会話ができるようになりました。漢字も既に20字以上学習しています。
また、中級クラスには今年日本に留学予定の学生が何人かいます(金沢大、秋田大、上智大への留学が多いようです)。初めての日本留学ということで、学生も期待と不安が入り混じった心境だと語っていました。最近は授業外のオフィスアワーの時間などに、学生から留学先の生活などについて相談を受ける機会も増えています。学生たちの不安を少しでも軽減できるよう、全力でサポートしていきたいです。

私の在任期間も残り3ヶ月と短いですが、春のオランダ生活を楽しみながら、業務に励もうと思います。

2月 活動日誌

2023年2月28日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

オランダも2月になりました。先月から引き続き寒い日が続いておりますが、今月は雨日がかなり少なく、天候は比較的安定しています。2~3日に1日ほどは晴れの日もあり、冬のオランダでは貴重な日差しを浴びられるのはとても嬉しいです。
ライデン大学は2月の上旬から新学期が始まりました。私は今学期、初級クラスと中級クラスの2つの日本語コースを担当しています。初級クラスは日本語学習経験がない学生が大半を占めるため、基本的に英語で授業を進行します。実を言うと、私はあまり英語が得意ではないので、初めはかなり不安でしたが、授業前に何度もリハーサルを繰り返し、授業で使うPPTに予め英語の説明や指示を入れておくことで、問題なく授業を進めることができました。学習者はかなり意欲的で、授業中にたくさん質問が飛んできます。今月中に既に何回かテストがありましたが、とてもよくできていて安心しています。

もう少し寒い日が続きそうですが、引き続き頑張っていきたいと思います。

1月 活動日誌

2023年1月31日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

明けましておめでとうございます。新しい年がスタートしましたが、オランダは引き続き寒い日が続いており、日中でも気温は5~7度ほどで、夜間は氷点下まで気温が下がることもあります。その一方で、日照時間は少しずつ長くなっており、日に日に春が近づいているように感じます。

▼(写真1)珍しく霧が出たライデン
▼(写真2)夜でもバーは活気があります

ライデン大学は1月が丸ごと冬休み期間なので、期末試験の再試などを除き通常の授業はありません。そのため、日本語学科の学生たちも国外に旅行に行ったりと、忙しい試験期間から解放され、長い休暇を存分に楽しんでいました。

実は最近、オランダ国内で風邪が流行っているようで、街中でも咳をしている人が目立つようになりました。オランダの医療システムはホームドクター制なので、ホームドクターが未登録の場合、すぐに受診できないことが多いようです。ところが、ライデン大学に留学している日本人学生から、患者の空きがあるホームドクターが見つからず困っているという声を聞きました。急病の際にすぐに受診できる病院がないのは確かに不安ですよね。

そこで、オランダの大学への留学を考えている方は、早めにホームドクターを探して登録することをお勧めします。どうやって探せばいいか分からない場合は、私に聞いていただければホームドクターの連絡先一覧をお送りするので、いつでもご遠慮なく連絡してください。

▼(写真3)珍しく快晴だったのでハーグ郊外を散歩しました
▼(写真4)スヘフェニンゲン森林公園…息抜きに最適です

相変わらず寒さは続いていますが、無理せず適度に息抜きをしながら、オランダの生活を楽しく過ごしていきたいです。

12月 活動日誌

2022年12月31日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

オランダもいよいよ12月になり、冬本番になってきました。まだ雪は降っていませんが、小雨が多く実際の気温以上に寒く感じる日が多いです。さらに、雨で濡れた路面が凍結し、道全体が凍ってしまう…ということがよくあり、私も何度も転びそうになりました。最近は暖かい日が続いているため路面凍結は減りましたが、寒さが厳しかった中旬は毎晩歩道が凍り付き、歩くのも大変でした。このような状況でも毎日自転車に乗っているオランダ人には感心しますが、転んで怪我をしないように気を付けたいです。

12月は期末試験期間と言うことで、学生と教師の双方にとって非常に忙しい月でした。私が担当する日本語のクラスでは筆記試験に加え、自己紹介やロールプレイなどで口頭能力を測る試験もあります。口頭試験は成績に占める割合が高い重要なテストであるうえ、複数の教師を前にして行うため、見るからに緊張している学生も多くいましたが、全員よく準備してきており、うまく話せていて安心しました。試験が終わった直後の学生のホッとした表情がとても印象に残っています。

1月、2月と今後もどんどん寒くなっていきますが、部屋を暖かくして温かい料理を食べて、寒さに負けずにオランダの生活を楽しんでいきたいです。

11月 活動日誌

2022年11月29日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

オランダも11月になり寒さが厳しさを増すと同時に、日照時間が少なくなり曇天が増え、昼間でも薄暗い日が多くなってきました。冬でもたくましく自転車に乗っているオランダ人ですが、この気候が原因で冬期うつになる人も少なくないようです。外でのアクティビティを楽しむのは少し難しそうですが、屋内で楽しめることをして、ネガティブな感情をためないようにしたいです。

町ではクリスマスに向けて、早くもクリスマスマーケットの準備をするところが増えてきました。きらびやかなイルミネーションで飾られた通りを歩いていると、厳しい寒さを忘れて楽しい気分になります。


▼11月のオランダは、写真のように曇天が多いです


▼イルミネーションで飾られたアムステルダムの大通り

ライデン大学は10月いっぱいで中間試験が終わり、学生たちはようやく一息つけるようになりました。それとは対照的に、教師陣は試験やレポート課題の採点に追われ、同時に授業の準備もする必要があるため、11月の前半はかなり忙しい期間でした。私もインターンとして複数の日本語のクラスを担当していますが、慣れない採点業務やレポート課題の添削で多忙でした。そんな中でも、意欲的に授業に取り組む学生たちと接していると、私も元気をもらえました。厳しい気候から体調を崩す学生も増えてきていますが、皆楽しそうに日本語を学んでいます。

10月、11月とどんどん気温が下がり日照時間も短くなっていくオランダですが、学生から元気をもらいつつ適度に羽目を外し、厳しい気候にも負けずに過ごしていきたいです。最後に、私の住む寮で飼っている(住みついている?)猫の「モリス」を紹介します。彼もまた私に元気をくれる存在で、採点業務に追われ忙しい私をだいぶ癒してくれました。


▼猫の「モリス」


▼厳しい寒さにも負けず、外で飲む人もいるようです

10月 活動日誌

2022年10月31日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

9月はまだ暖かく過ごしやすい気候だったオランダも、10月ともなると寒さが増してきました。雨の日は多くないものの、曇りの日が増えてきた印象です。日照時間も日増しに短くなり、日没時間は9月上旬からなんと3時間以上も早くなりました。


▼街中ではすでに厚手の上着を着込んでいる人を見かけます。

ところで、私の住んでいるライデンには毎年10月3日に「ライデン解放記念日」という記念日があります。これは1574年にライデンを包囲したスペイン軍から解放されたことを記念する日で、市内のいたるところに露店が立ち並び、町中はお祭りムード一色になります。大通りをパレードが行進し、なんと広場には仮設遊園地が姿を現します(ジェットコースターや空中ブランコなど、かなり本格的なアトラクションがあります)。この日ほとんどの市民が仕事を休み、お祭りを満喫します。普段から人通りの多い大通り「ハーレムストリート」は前に進めないほど人でごったがえし、喧騒は夜遅くまで続きました。


▼これは記念日の前後数日のみ姿を現す仮設の遊園地ですが、かなり本格的です。

ライデン大学は今月下旬に中間テストがあり、学生たちはとても忙しい様子でした。私が教えているクラスでは試験の代わりに作文の課題がありましたが、学生は授業で習った文法や表現だけでなく、難しい言葉なども自分で調べて使っていて感心しました。新学期が始まって2ヶ月が経ち、学生の表現力の幅も目に見えて広がってきた気がします。

また、ハーグのキャンパスで言語を専攻する「Area Studies」という学部の1年生は、この時期にどの言語を専攻するか決める必要があります。そこで毎年、各言語のコースの魅力を紹介したり、学生からの質問に答えるために、「Area Fair」というイベントが開催されるため、私もスタッフとして参加してきました。運悪く中間テストの最終日と重なってしまい、予想していたほどの来場者はありませんでしたが、日本語コースにもたくさん学生が来てくれ、興味深そうに話を聞いたり、コースに関する質問をしていました。日本語コースを選んでくれる学生がたくさんいると嬉しいです。


▼10月下旬の時点で、私が到着した8月31日よりも日没が3時間以上早くなりました。

これからまだまだ寒くなり、日照時間も短くなっていきますが、オランダの生活を楽しみながら、現地の学生や日本人留学生の助けになれるよう頑張っていきたいです。

9月 活動日誌

2022年9月30日
GJOコーディネーター 小栗 涼太

まだまだ残暑が厳しい日本の9月と違って、オランダの9月は過ごしやすい気候です。オランダは雨が多いイメージがありましたが、今月は晴天が多く行楽日和が続きました。気温は日中だと20度ほどで、Tシャツ一枚でも快適に過ごせますが、朝晩は薄手の羽織物がないと少し肌寒く感じます。

ライデンに限らず、アムステルダムやハーグなど、オランダの都市ではいたるところに日本食のレストランがあり、日本の食べ物や文化が身近な印象を受けます。日本に関するイベントや展覧会もよく行われるようで、今月は22日から25日にかけて、ロッテルダムで「CAMERA JAPAN FESTIVAL 2022」という日本の映画を上映する催しが開催されました。会場の映画館に足を運ぶと、エントランスいっぱいに日本の工芸品や食べ物を売るブースがあり、かなりの賑わいを見せていました。

ライデン大学は今月から新学期が始まりました。私は日本語のクラスを担当しておりますが、日本語学科の学生たちはとても意欲的で、日本の文化に興味津々です。現地の在学生と日本人留学生が交流するサークルは昔からあるようですが、どうやら最近は日本人があまり参加しないらしく、在学生たちは日本人の留学生と交流できないことを残念がっています。これから中間試験など忙しい時期になりますが、在学生と日本人留学生が交流できるイベントを積極的に行っていきたいです。

今月は日本人留学生全員で集まることはできませんでしたが、何人かで一緒に食事に行くなどして、お互いに自己紹介することができました。今後は日本人留学生同士で共通の悩みを話したり、情報共有できるような交流の機会を設けたいです。

これからどんどん気温が下がり、日照時間も短くなっていきますが、オランダの生活を楽しみながら、現地の学生や日本人留学生の助けになれるよう頑張っていきたいです。

▲ライデン市内では毎週水曜と土曜に、運河沿いに市場が開かれます。
▲9月はまだ暖かく、日照時間も長いです(夜8時を過ぎても明るいです)。
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