【活動報告】VOLASpecial を開催しました(後期)
VOLASでは、社会連携マネジメント?オフィスと共催でゲスト講師をお招きし、2024年秋学期に3回の特別講座《VOLASpecial》を実施しました。
第4回 10月17日(木) 16:00~17:30
テーマ:ひとりひとりの明日を変える、こども食堂
ゲスト:末岡 真理子さん 特定NPO法人 全国こども食堂支援センター?むすびえ
全国のこども食堂の継続的な運営を、様々な方法で応援している特定NPO法人 全国こども食堂支援センター?むすびえの末岡真理子さんにお話いただきました。こども食堂は、その多くが子どもだけでなく幅広い世代の人の交流の場や居場所となっていること、市民活動の強みや可能性を話してくださりました。教育や貧困問題に関心のある学生、将来子どもに関係する支援をしたいと考えている学生の参加が多く、具体的な運営方法などについての質問も多く出ました。
参加者のコメントシートより
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対話だけでなくて空間や雰囲気も大切にするべきだと感じました。今後、教育や子どもの社会について考える際に参考にしたいと思いました。
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非常にためになる、面白い講演で、とても多くのことを学べました。私も、地元に多世代が交流できる場所をいつか作りたいなと思っているので、今回のお話を参考にして考えていきたいと思います。
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今回の講演を聞いて、今後の大学生活の中で、こどもとの関わり方やこどもの発達、今の社会問題などをより幅広く学んでいきたいと思いました。もっとお話を伺いたいと思う、あっという間の1時間半でした。ありがとうございました。
第5回 10月29日(火) 16:00~17:30
テーマ:ボロボロの辞書から世界を開く ~モンゴル大学に入学して「世界バリアフリー児童図書展」を開いたおばあさん医師の話~
ゲスト:梅村 浄さん 小児科医?言語聴覚士
長年、医師として、言語聴覚士として、言葉に問題のある子どもたちと向かい合ってきた梅村浄さんにお話を伺いました。あえて全く知らない言語の中に飛び込む経験をしたかったため、65歳の時にモンゴル大学に留学した梅村さん。その後モンゴルでの障害児支援活動に携わられたり、世界バリアフリー図書展を開催されました。その経験から、「言葉とは、人と人を繋ぐものなので、仲間の中から生まれてくるもの」「ハンディキャップを持った人も、みんな何かのツールを使って通じ合えれば良い」と語られました。
参加者のコメントシートより
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ことばに苦労する子供たちの立場に立ちたいという理由で、あえて言葉がわからない国に行ったということに衝撃を受けたと同時に、その行動力に感銘を受けました。
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苦労がありつつも次々と様々な活動に参加されていたという話を聞いて、私も一つの問題が起きてもそれでめげずに、仲間と共に新しいことをやり遂げることを目標としたいと感じました。
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貴重な人生経験についてお話いただき、とても勉強になりました。紹介していただいた外国の本もどれも興味深いものばかりで、ぜひ読んでみたいです。
第6回 12月10日(火) 16:00~17:30
テーマ:難民とともに歩む ~Joy in Walking with People with Diversity~
ゲスト:松浦 由佳子さん アルペなんみんセンター理事?定住支援コーディネーター
日本有数の難民シェルターであるNPO法人アルペなんみんセンターの松浦由佳子さんに、日本に逃れてきた難民の人たちがおかれている状況について、また、さまざまな背景を持ち厳しい人生を歩んできた人たちがひとつ屋根の下に暮らすアルペなんみんセンターでの支援活動についてお話いただきました。難民の人たちとの共生のために私たちができることは何か考える機会になりました。
参加者のコメントシートより
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講演のテーマは難民、仮放免など重いテーマであったが、支援活動を行なわれる中で起きた温かい出来事についてもお話をしていただき、苦しい状況の中でも、助け合いやつながりによって人は生きていけるのだと感じた。
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同じ避難民にも待遇に差があるという現状は忘れられがちな地域の目線から考えると悔しいですし、難民に限らず現地での生活向上や日本への渡航を希望する人々へのサポートをしていかなければならないと思いました。
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日本の難民の困難な状況と、アルペなんみんセンターの共生のための素晴らしい取り組みがわかりました。学んだことを自分なりに受け止め、これからの自分に何ができるのか考えていきたいと思います。