2019新春特別企画として、社会?国際貢献情報センター地域講演会×TUFSオープンアカデミー特別講座を開講いたしました。
講師: 中? 俊裕 氏(帝京?学経済学部教授、元?本経済新聞社編集委員)
場所: 一般社団法人 日本倶楽部(東京都千代田区)
2019新春特別企画として、社会?国際貢献情報センター地域講演会×TUFSオープンアカデミー特別講座を開講いたしました。
講師: 中? 俊裕 氏(帝京?学経済学部教授、元?本経済新聞社編集委員)
場所: 一般社団法人 日本倶楽部(東京都千代田区)
2018.12.06
2018.10.25
講師: 東 博史 氏 (前駐ポルトガル大使)
場所: 東京外国語大学学内
主催: 社会?国際貢献情報センター
2018.09.03
今年もTUFSオープンアカデミー(夏期間アカデミー講座)では、東京外大ICSIC?ABIC連携による3日間連続リレー講義:「産学連携国際講座ー世界の食文化から見る国際事情(8/28-30)」を開催いたしました。
講演:「世界の食文化から見る国際事情」(TUFSオープンアカデミー夏期間:産学連携国際講座)
日時:8月28日(月)-30日(木)
場所:本郷サテライト
2018.06.12
講師: 高橋 文明 氏 (元駐カンボジア大使)
場所: 東京外国語大学学内
主催: 社会?国際貢献情報センター
後援: 一般社団法人 日本カンボジア協会
2018.04.23
講師 : JICA竹内中南米部長
場所 : 東京外国語大学学内
主催 : 社会?国際貢献情報センター
2018.02.22
講師(第1回)小林雅彦 前 在べレン領事事務所(ブラジル)所長 (第2回)長崎輝章 前バチカン大使?本学特任教授
場所:府中市市民活動センター「プラッツ」
主催:社会?国際貢献情報センター
2017.12.12
講師 : 松本盛雄 前駐パプアニューギニア大使
場所 : 東京外国語大学学内
主催 : 社会?国際貢献情報センター
2017.10.24
講師: 眞銅 竜日郎 氏 (日本貿易振興機構(JETRO)前理事)
場所: 東京外国語大学学内
主催: 社会?国際貢献情報センター
2017.10.03
講師:小池孝行 前キルギス大使
場所:東京外国語大学学内「さくらホール」
主催:社会?国際貢献情報センター
2017.09.07
今年のTUFSオープンアカデミー(夏期間アカデミー講座)では、東京外大ICSIC?ABIC連携リレー講義による初の3日間連続講座:「産学連携講座-海外事情に詳しい国際ビジネスマンと外交官が語る世界と日本-」を開催いたしました。
講 演:"インド太平洋戦略構想"でビジネスどうなる?(世界ビジネスシリーズ講演会)
講 師:平野 隆之氏 (日印ビジネス支援協会株式会社代表取締役社長?国際行政書士)
2017.07.20
7月10日、上智大学ヨーロッパ研究所主催による「アフリカから見たポルトガル」と題した講演会が開催され、旧宗主国のポルトガルと旧植民地アフリカの関係で、過去の歴史から現在までの関係について名井副センター長が講演を行った。
講演会では、中世の時代に最初に大西洋に進出し、大航海時代の中でアフリカに大きな影響を与えたポルトガルは時代を経た現在はもはや影響力はないのか、あるとすればどのようなものかということを取り上げ、アフリカの植民地時代、独立時代、そして今に至る時代の流れの中での同国の立ち位置を考えたものであった。
関連サイト
2017.07.03
2017.07.03
長崎センター員は、5月26日から6月2日までバルセロナを訪問し、ポンペウ?ファブラ大学において、日本の外交について8回の講義を行った。
内容は日本の外交であり、日本の外交史、日米安保、中国、北朝鮮という4つのテーマに絞った。外交史においては、日本が欧州と接触した中世の状況から現代にいたる流れを取り上げ、そのほかの3つのテーマでは、最近の状況を踏まえた国際関係を取り上げた。
2017.05.15
講師:ゴンサロ?デ?ベニート駐日スペイン大使
場所:東京外国語大学学内
主催:社会?国際貢献情報センター
2017.04.07
講演:特別企画 新入生対象 「若手外交官の仕事」
講 師:伊藤 光 氏 在キューバ日本大使館広報文化班長
日 時:2017年4月6日(木)
場 所:東京外国語大学学内
共催:社会?国際貢献情報センター、グローバル?キャリア?センター
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講師の伊藤光氏は、本大学イタリア語学科?言語情報コース卒。キューバからの一時帰国の機会を利用し、講演を行った。
先月(3月)、立石学長が、キューバに出張しハバナ大学との間で大学間協力協定を締結し、併せて渡邊優駐キューバ大使や伊藤氏とも意見交換したばかりであり、今度は、逆に、在キューバ大使館から伊藤氏が来訪し、本大学を訪れ、新入生に対する情報提供をしたことになる。在キューバ大使館については、先般、渡邊大使が一時帰国の折り公開講演を行っており、本大学と在キューバ大使館との距離は縮まった感がある。
伊藤講師は、外交官としての在外研修、大使館勤務を通じた経験を紹介しつつ、大使館の体制、大使館の各業務を取り上げ、実際の経験に基づく「外交官とは」という内容を詳しく説明した。在学生を前にして、経験しているからこそ語ることができる話を、細かく、また、分かりやすく説明した。
講演の後の質疑応答においては、語学学習、外交官の仕事等幅広い内容の質問に懇切丁寧に答えた。あまりに多くの質問が出たため全てに答えることはできなかったが、これ程多数の質問が出たことは講演に対する在学生の関心の高かったということを示すものである。
講演に先立ち、岩崎副学長の挨拶があり、引き続き、社会?国際貢献情報センターからは和田センター長が、また、グローバル?キャリア?センターからは赤星係長がそれぞれの機関の活動等につき説明した。また、長崎特任教授が外交官試験等につき説明を行った。
新入生にとって遠い存在とも思われる外交官が、かなり近い存在になったことを期待したい。
2017.02.25
2月25日(土)、当センターの名井?副センター長は、日本力行海外協会の国際交流セミナーにおける講師として、「アフリカ」についての講演を行った。出張講演はセンターの初めての試みであるが、センターの社会?国際貢献へのひとつの姿として実施したものである。
ポルトガルに始まるヨーロッパの海への進出、アフリカからアジア、アメリカ大陸へと移動するが、最後まで取り残されたのがアフリカであるが、現代のアフリカに焦点をあて、「アフリカの政治」という点では昨今の大統領の交代劇で問題が起きたアフリカ西部ガンビアに関連し、選挙や長期政権の現状を取り上げた。2011年のアラブの春、好ましからざる事態が起こったものの、その反面、アフリカ各国の反応は早く、アフリカがアフリカの力で正常な事態を取り戻す結果となった。不安と期待が会いまみえるアフリカの現状を示したと言えよう。今年後半には、アフリカ南部西海岸のアンゴラでも選挙がある。東海岸の兄弟国モザンビークと類似する歴史を歩んだものの、大きく異なる道を歩んでいる。本年行われるアンゴラでの選挙は独立以来の政治的大転換となり得る。
「アフリカの経済」という点ではこれまで大きな発展を得ていない状況に言及し、一時上昇機運にあった経済は2014年以降の原油価格減という厳しい経済状況の中にあることに焦点をあてた。
また、「日本のアフリカ外交」という点からは、TICAD(アフリカ開発会議)を取り上げ、これまで日本で実施された同会議も、第6回会合では、安倍総理参加の下で初めてアフリカの地で開催された、このTICADの推移について説明した。あわせて、日本のPKOも取り上げた。
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2017.01.18
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東京外国語大学は、キューバのハバナ大学と協力協定を調印した。今回、この調印を記念する意味でキューバをテーマとする講演会を開催できたことは、大学としても、また、当センターとしても喜びとするところである。
渡邊大使は、外務省の中でスペイン語を専門語としつつも、手掛けた業務は、スペイン語圏事情のみならず、アジア、欧州、北米、中南米、中近東とかなり幅広いものである。キューバでは、近年、様変わりした米国との関係、フィデル?カストロの死去という大きな動きがあり、今般、幅広い経験を有する同大使から今のキューバ事情を聴取することは興味深いことであり、聴衆も多数にのぼった。
同大使は、政治、外交、経済という観点から同国を取り上げた。政治面では、1959年以来長期にわたってリーダーシップをとってきたフィデル?カストロの後を引き継いだラウル?カストロ政権の現状を説明し、来年2018年に引退しようとするラウル?カストロの後はどうなるのかにつき、後継者としては、国家評議会第一副議長のポストにあるディアズ?カネル氏が有力視されるという点とあわせ、確立した体制の中では政権移譲も大きな問題となることはないであろうとの見通しを述べた。また、外交については、キューバの長けた外交能力や途上国との関係重視という点を説明した。経済面では、前進と後退の繰り返しの中で、「急がず、しかし止まらず」という状況を強調していた。
同国は、資源の存在(ニッケルやコバルト)、良好な治安等誇ることができる面も多々あり、安定した政権下で、今後の状況には期待できると言うことができよう。一方、米?キューバ関係では、双方に懸案事項があり、また、トランプ新政権の動きも予測困難で、今後、両国関係の動向には注目していかなればならない。
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2016.12.16
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講演は、冒頭、激動の世界情勢に触れ、その後、中心テーマである中国、そして、台湾及び香港、最後に南シナ海問題に焦点を当てつつ進められた。
現在、国際情勢は大きなうねりの中にあり、その中で、中国の動向は、単に一か国の政治状況という観点からのみでとらえられるものではなく、国際情勢全般の中で重要性をもつものである。講師は、中国政権が江沢民、湖錦濤から習近平に移行していく中で、その姿勢も国際協調主義から自国中心主義に移りつつあるという状況を深く掘り下げ、毛沢東時代への逆戻りとも言えるかもしれないとしつつ、難しい状況にある台湾及び香港との関係を詳細に述べた。この中で、一国二制度が完全に維持されているとは言い難いという現状に踏み込んだ点は興味深かった。習近平の下では「七不講」や「八タブー」という厳しい統制があり、当分は現体制の継続が見込まれるというのが講師の見方である。
南シナ海問題では、漁業?地下資源やシーレーンという点で確たる地位を占めようとする中国の目論見についての説明も行われたが、これは東南アジア情勢を判断するという点でも重要なものであった。
米国では、次期大統領としてトランプ氏が確定し、世界の動きも中国の動きもなかなか読みとりにくいものとなっている。このような先行き予想困難な状況の中で、佐藤講師は、敢えて、中国をテーマとする講演を行った。しかし、同講師の長年の経験から来る情勢判断は中身の濃いものであったと言えよう。
佐藤講師は、昨年3月東京外国語大学を退官したが、長年、中国関係を手掛けてきた正に中国の専門家であり、今回の講演は、講師の長い経験に基づく重みのあるものとなった。聴衆も約90名という多数にのぼり、講演後の質疑応答では、「習近平体制がいつまで持つか」、「高齢化社会に突入する中国はどうなるか」、「多民族の問題はどうなるか」、という質問に、講師は、歴史学者としての眼からの明確な回答を出していた。
今回の講演は、日本にとっても身近で関心の高いテーマであり、十分聴衆を引き付けるものとなったと思われる。
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2016.10.31
白熱外交官シリーズ「ふれあい外交官講座:ペルー」講師:アマドール?パントハ?ペルー大使館書記官
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これまで、白熱外交官シリーズとして、日本人外交官や東京にいる外国外交官の講演を行ってきたが、今回は初めての試みとして、外国人外交官と学生との交流の機会をもつこととした。これは、講演という形ではなく、前半は外交官側からのその国の事情の説明、後半は聴衆の学生とのざっくばらんな懇談とした。
パントハ書記官からの説明は特にペルーの教育を中心としたもので、学生側にもわかり易いものであった。その後の懇談では、同書記官が外交官の道を選んだ理由等にもおよび、和やかな雰囲気で行われた。
初めての試みであったが、外交官と学生が打ち解ける機会となり、また、学生が外国事情の一端に触れる機会ともなった。授業時間とも重なることもあり、参加学生が少数となったことは残念であった。
なお、書記官は講演後に学内視察を行い、剣道部やブラジル研究会の学生と交流した他、図書館を訪れた。
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2016.10.28
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講師は、外務省の招聘により約1週間の滞日日程で来訪した機会に、当センターならびに世界展開力強化事業(中南米)「日本と中南米が取組む地球的課題を解決する文理協働型人材育成プログラム」共催による講演会を行った。政治経済に詳しく、過去、大学やBank of America等でlectureを行っている。今回は通訳なしの英語講演であったが。約40名の聴衆が集まった。
講演においては、ベネズエラの現状が取り上げられ、混乱の中にある政治経済情勢についての説明が行われた。今、ベネズエラは過渡期にある。変化への道を歩んでいるということである。
政治面では、チャ―べス大統領の後を継いだニコラス?マドゥーロ大統領が約20%という低支持率の中にある。チャベス前大統領の60%の支持率とは大きく異なるものである。チャ―べス大統領の片腕であったマドゥーロは、チャ―べス急逝後の選挙では野党に追い込まれ、僅差での勝利となり、就任後も国内情勢悪化に苦しめられ、余裕のない政治運営を行っている。
経済面では、南米最大の石油産出国にとって、2014年からの石油価格減が続いていることが大きく響いている。100ドル/Bが一時30ドルを切るところにまで落ち込んだこともある。GDPは2015年△4.5%で、2016年は一層落ち込み、△8%が見込まれる状況である。このような経済状況の中で、インフレや物資の不足は国民を苦しめることになっている。
講演は聴衆の関心を引き付けるものとなり、講演後の質疑応答においては、活発な質問が出された。講師も、地方視察のため講演後に直接東京駅に向かうことになっていたが、ぎりぎりの時間まで質問に応じていた。
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2016.09.16
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松尾講師は、世界各地を勤務又は訪問している国際通のジャーナリストであるが、特に中東についてはスペシャリストであり、その名前はよく知られている。今回は、中東情勢分野では著名な講師の講演ということもあり、約80人という多数の聴衆が集まった。
同講師のテーマとしてはエネルギーが取り上げられた。中心は、原油を取り巻く情勢であったが、その価格急落に揺れ動くサウジアラビアを中心とする中東の事情に加え、それと深くかかわりをもつロシア及び米国の状況が詳しく説明された。シェール革命の中にある米国、ベクトルが東方となりつつあるロシアという点についての説明は興味深いものであった。また、中東の国としては、原油大国でもあり、かつ、核開発問題にもからむイラン事情についても詳しく説明された。さらに、過去原油価格の動向に強い影響力を示してきたOPECが今や価格調整能力を持たなくなった背景、特にその中でのサウジアラビアの事情についての講師の明確な説明は説得力あるものであった。
2014年の夏以降、世界が原油急落という深刻な問題に直面する中にあるということは、聴衆も十分把握しており、講演後の質疑応答は、かなり専門的内容に広がったが、講師はこれに的確に答えていた。
講師の説明に聴衆は真摯に耳を傾けていたが、これは今回のテーマが高い関心を向けられているものであることを示すものであった。
なお、今回は、川崎汽船株式会社に会場を提供いただいたが、この点につき、当センターとして謝意を表明したい。
2016.06.03
「外交官生活40年―世界で見たこと考えたこと―」講師:椿秀洋(前ボリビア大使)
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40年の外交官生活の集大成-前ボリビア大使が中南米勤務を中心とする外交官の実体験を披露。
椿大使は、メキシコ、アルゼンチン等スペイン語圏諸国を中心とする在外公館に勤務した。また、日本国内では外務省の他、総理官邸やUNDP東京事務所にも勤務している。今回の講演会では、約60人の聴衆に対し、この幅広い経験が披露された。
講演は、中南米諸国の他、スペイン、米国、そして日本での勤務についても説明があった。
ここでは中南米諸国に的を絞った内容を紹介する。
(1) ベネズエラ:1978-80年に勤務した。この国を去るときには、再び勤務したいとは思わなかったが、結局は1999-2002年に2回目の勤務をすることとなった。同国は産油国としてOPECの原加盟国である。エンゼルの滝などの雄大な自然を有する国でもある。政治の面では今は亡きチャベス大統領の動きが印象的であった。フィデル?カストロ?キューバ国家評議会議長に対するものおじしない態度には特別な印象を得た。
(2) アルゼンチン:西欧がすっぽり入るほど広大な面積を有する国である。豊富な資源に恵まれてはいるが、経済的困難にも直面した。
(3) メキシコ:二国間関係では、日本が世界で最初に平等条約を締結した国である。歴史的には、アステカ、マヤという高度の文明を有した国であることは良く知られている。米との関係で、かなりの国土を失ったという不幸な歴史も有する。
(4) キューバ:赴任前の偏見と先入観が打ち砕かれた国である。経済的には貧しい国であるが、物質的豊かさより精神的豊かさを求める国であった。また、米国情報機関のいい加減さも実感した。
(5) ボリビア:最後の勤務先である。長年の外交官生活の積み重ねもあり、経験と知識と語学力と人脈を最も生かせた勤務であった。先住民の社会的包摂を十分実感できた。日本との二国間関係では、中南米で最初の官約移住がなされた国であり、また、5番目に日系人が多い国でもある。
なお、講演後の質問内容は、講師の最後の勤務地ボリビアに集中したものになり、講師が有する最新の情報を得たいとする聴衆の気持ちが読み取れた。今回のごとく実体験に基づく生の情報に接する機会は貴重なものであり、聴衆の期待にも応えられたことであろう。
2016.05.24
「キューバの歴史と最新事情(歴史、革命、そして今)」講師:マルコス?F?ロドリゲス?コスタ駐日キューバ大使
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ロドリゲス大使は、既に約3年半の日本駐在の経験を有する。外交官として本省及び在外ではアフリカ中心の業務をこなしてきた。
今回、同大使は、当センターからの要請に応え、新たな道に向け動き出したキューバの状況につき語った。昨今、注目を浴びるキューバであり、当日は、多数(約80名)が聴講した。
講演は、キューバの歴史と対米関係に的が絞られた。
(1) 歴史においては、コロンブスの新大陸到達、1614年の支倉常長のキューバ到着による対日関係の始まりの説明が行われたのち、キューバ自体の歴史に入った。スペインの植民地として奴隷制を経験し、日本の明治維新の年に独立に向けての闘争が始まった。その後の米西戦争を経て1902年に独立した。
(2) しかし、それは米国が支配する名ばかりの独立であり、真の独立は、やっと、1959年の革命により獲得される。独立への道は長いものであったが、その後も米国による制裁で厳しい状況が続くことになる。2014年に入り、オバマ政権との間で、関係正常化の交渉が始まった。交渉は進み、現在では、両国には相互の大使館が設置されるに至った。
最後に、大使は、キューバは、対話と協力の精神の下で、社会主義を維持していくとの趣旨が述べた。
同講演では、昨今注目される米国との関係が多々語られた。他方で、外交官生活の中で同大使が専門に扱ってきたアフリカとの関係にまで行く時間がなかったが、アフリカ関係の話があればさらに興味深いものになったに違いない。また次の機会を期待したい。
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2016.05.09
「グアテマラ大使を終えて~40年の中南米サービスを振返って今思うこと~」講師:四之宮平祐(グアテマラ?マヤ文化協会会長、元グアテマラ大使)
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5月9日、当大学内において、社会?国際貢献情報センター主催により、四之宮平祐元グアテマラ大使の講演会が実施された。
同氏は、国内勤務においても、また、海外勤務においても、中南米関係の業務を中心としてきたスペイン語地域の専門家である。
講演のテーマは、(1)日本人移住、(2)ペルーのフジモリ元大統領、(3)チリ軍事政権、の3点に絞られた。それぞれのテーマが同氏の経験に基づいたものであり、興味深いものであった。
(1)移住については、日本人の中南米に対する親近感は、多数の日系人の存在によるものであるとし、1868年のハワイ移住に始まる戦前、戦後の状況を取り上げた。農業分野で高い評価を得るに至った日本人移住者について詳しい説明があった。
(2)ペルーの政情については、日系人として初めての大統領となったフジモリ大統領の貢献度を紹介しつつ、長期政権に固執したことを含めた同大統領の問題点についても説明があった。また、現在の大統領選挙で有力候補となっている娘のケイコ女史についての言及もあった。
(3)チリについては、中南米において軍事政権が多々現れていた1970年代に、チリのピノチェ大統領が特に注目を浴びていた事情についての説明があった。現在では、政治的にも、経済的にも、安定している同国の現状も紹介された。
(4)最後に、大使として勤務したグアテマラについて、中南米の縮図と言える国であるとしつつ、米との関係等についての説明があった。
同講演は、同氏の実際の経験に基づく印象が多々語られ、興味深いことに加え、説得力あるものであった。
この講演会には、学内外から31名の参加があった。
2016.01.21
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【参加者】
今回講義では50名の参加があった。時間帯によるものであろうが、学生が少なめとなった。
【骨子】
アフリカ全体が広く取り上げられた。特に、アフリカでの生活経験談から資源価格の影響により低迷しているアフリカの現状までの説明までが行われた。
【概要】
アフリカは歴史的に苦難の道を歩んできた。暗黒大陸というイメージを植え付けられ、なかなか発展という段階には到達できなかった。援助への依存体制から抜けきれず、また、資源がありつつもそれを十分活用できないまま、長い期間、発展段階にたどりつけていない。
経済事情に比べ、国際政治への関与は知られていない。しかし、国連改革については他の地域が動く以前から関心を向けていたのがアフリカである。国連加盟国の1/4を占める地位にあることを認めなければならない。
現在、世界経済が低迷する中、資源に重きを置くアフリカでもその影響を受け経済成長はやや陰りを見せているが、IMFが見通しを立てているように世界の平均成長率を上回る状況は続くであろう。
21世紀に入り高成長を見せ始めたアフリカでは、成長率が若干落ちるようなことがあっても、何れは中所得地域への移行はなされよう。
【講師所感】
アフリカ全体を扱うべく、一部の国に特化することとならないよう試みた。但し、アフリカと言っても、一様に扱える訳ではない中で、ある程度の共通項に着目していくことに難しさがあった。
特定の国には特化しないとしつつも、外交官としての最後の赴任地がアンゴラになったことも踏まえ、この国については少し踏み込んでみた。また、アフリカのみの話に集中させることなく、中南米との関係についてのテーマも扱ってみた。
今回の講演を通じ、アフリカというものが聴衆の方々にとって少しでも身近なものになったならば喜びである。
2015.12.08
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今回講義には、これまでにない90名近い多数の参加者が集まった。
(まとめ)講義では、シリア紛争の過去から現在までの動き、紛争の複雑性等につき具体的な説明が行われ、紛争が「終わり」の「始まり」の時期にあるとの見方が述べられた。
(概要)講師は、冒頭、シリア紛争を時系列的に取り上げ、2012年のシリア内戦から最近のパリ同時テロ、トルコのロシア軍戦闘機撃墜までを振り返った。続いて、シリア紛争の特徴を指摘し、様々な当事者と様々な争点があるという複雑性につき説明し、今は紛争の「終わり」の「始まり」にあるとの見方を示した。「アラブの春」については、シリアが他の当時国とは異なり「上からの民主化」という手法をとり、また、紛争については、アサド政権対反体制派という簡単な図式にあるものではないという特性も述べた。シリア国内でのアサド体制と反体制派の比較に加え、人権重視の西側と主権重視のロシアを対比させ、必ずしも西側に理があるとは言い難い面についても説明した。今後、アサド政権が行きつく先を明確に見通すことは困難であるが、即座な退陣ということはなく、その点では国際社会も認識しているとの見方を示した。
(所感)今回のテーマは、新聞等マスコミでも日々報道されており、正にタイムリーな講演であった。また、それだけ参加者の関心も高く、また、講師の青山弘之氏もテレビ出演等で知られる存在になっていたこともあり、多数の参加者が集まることになったものと思われる。
青山講師の説明も具体的かつ分かりやすく、且つ、ポイントを押さえたものであった。また、テーマがマスコミでもよく紹介されていることもあり、参加者も内容についての知識も高く、講義終了後は、詳細な質問もあった。講師は質問に対しても丁寧な説明を行い、好印象を得ていた。
会場については、川崎汽船株式会社の御好意により、都心の飯野ビル内という好立地の場所を提供いただいたことに謝意を表したい。
2015.11.17
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講演には学生を含む63名の参加者があった。大使からクウェート国における民主制と立憲主義の経緯が紹介された。Kuwaitはアラビア語で「小さい城塞」を意味する地の名称に由来するという。古くから海上交通の要所で、4000年前の人の居住の跡が見つかっている。首長制度とそれを支える家(部族)の特色が説明された。交易の要所であったことあら商人層の発言権が強いことを指摘し、合議によって首長を選ぶことや、独特な首長(統治者)と市民の関係(誓い(義務)と権利と解釈できるかもしれない)があるという。こうした統治機能に関する民衆の伝統は、その後も永く続いている。17世紀頃からいわゆる近代的な国としての形態をとりはじめた。当時はオスマン帝国の圧力を強く受けていたため、18世紀末~19世紀にかけて大英帝国の保護領となった。1961年に独立し、ただちにクウェート国民議会選挙が行われたという。独立後の立憲政治においては、成文憲法を定め、選挙で国民議会を形成するなど、さまざまな試みと努力が行われてきた。また女性の参政権は2005年から認められ、いまでは女性議員も誕生しているほか留学者も多く、とくに教育機関などで女性が活躍しているという。
所感:大油田の採掘成功により石油の輸出を主な産業としている。中東にエネルギーの多くを頼る日本との結びつきも他の産油国同様に強い。例えば、出光興産は1958年に用船「ユニバースアドミラル」号がクウェート原油9万7千トンを徳山製油所(当時)に初荷揚げして以来、約58年間にわたりクウェート国営石油会社と取引しているという。社会基盤を支えるエネルギーという観点からはクウェートを始め、中東諸国はとても近い国であることが実感され、その国としての発展の経緯を知ることのできる貴重な講演会であった。
2015.10.24
2015.07.16
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約20年前から私が主宰する手作りの会「世界のお茶の会」(世界のお茶を飲む、お菓子を食べる)は、第14回め(2008年)を駐日タンザニア大使館で開催させていただいた。当時の大使閣下は、Mr. Mtangoで、場所は故ニエレレ大統領の作られた大使館に付属する隣接のゲストハウスであった。
お茶としては、キリマンジャロ?コ-ヒ-はむろん、紅茶もアフリカの栄光、カメリアティ-、お菓子はマンダ-ジ、サンブ-サ、カシャ-タの3種。大使閣下からは、タンザニアの立ち位置についての概観的なレクチャ-があった。
この会の趣旨は、口から入るものから、その国の事を知るというものである。
そういう中、タンザニアの国としての姿をもっと知りたいと願って、今回の岩間創氏の講演に参加した。
食べ物は、その国の基本的なことを知る有力な手がかりであり、近道であるが、人々が幸福感を感じるためには、さらに何が必要かということを考えたかった。
私の疑問だったことは、次のようなことであった。
?社会主義のソ連(今は中国)の影響から脱却する方向に舵を切ったが、どうなっているのか? 人々はより幸福になったのか?
?かつて、イスラムのザンジバルとキリスト教徒、イスラム教徒で6割強を占めるタンガニ-カの二国だったのが一国となった。それぞれ独立してから約50年というもの、宗教上の争いがなく平穏に暮らしているのはなぜか? 国民性なのか、為政者の力もあずかっているのか?
?タンザニアは、観光資源(キリマンジャロ山、ザンジバル、野生動物)ならびにコ-ヒ-などの農業産品ばかりでなく、天然瓦斯とかレアメタルの天然資源ポテンシアルが高いそうである、これがこの国の負の側面(社会インフラ、貧困、エイズなどの病気)に光を当てて、改善することが可能であるか? その為に日本がどういう関わり方(人的交流、インフラの輸出など)をすればいいのか?
?周辺のアフリカの国々との関係はどうなっているのか?
いろいろなことが講演の中で取り上げられ、「世界のお茶の会」で体験したタンザニア、換言すれば、日々の暮らしの中のタンザニアと、社会や国としてのタンザニアがシンクロした印象であった。そういう意味で興味しんしんでだったのである。
2015.02.24
2014.11.18
2014.09.22
2013.12.12