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荒このみ編、NTT出版、2003年3月18日
1920~30年代。第一次大戦が終わり、近代社会が著しい発展をみせるとともに、世界では様々な都市文化?大衆文化が花開いた。現代社会の基盤が形成された「戦間期」。華やかな文化と大きな変容を遂げた都市の姿を描き出すために、旅人たちは時空を越え、文化の光と陰が交錯する七つの都市へむかう。東京をスタートして、ハノイ、プラハ、ローマ、ロンドン、ブエノスアイレス、そしてニューヨークへ。旅人たちが出会った、失われゆく都市の「記憶」とは…。
亀山郁夫著、平凡社、2003年11月
ロシア精神の核心、全一性を解き明かす8つの鍵概念、終末的?有機的?切断的?母性的?微温的?生命的?平衡的?破壊的をテーマに、20世紀ロシア文化を読み解く試み。政治と文化をめぐる不条理学、スターリノロジーの誕生。
芝山豊?岡田和行編集、平凡社、2003年11月
日本モンゴル文学会のメンバーを中心に、一般の読者に広くモンゴル文学を紹介し、日本におけるモンゴル近現代文学研究の到達点を示そうと編まれた本。モンゴル現代詩、児童文学、笑いの文学、小説の翻訳や研究論文を収める。
パル?ヴァンナリーレアク著、岡田知子訳、段々社、2003年10月
「市民はみな、プノンペンを出よ」―1975年4月17日、首都に突如現れたカラスのような黒ずくめの兵士たち。資産家ソコンは身の危険を感じ、一人娘のミアルダイに同居する青年ボライと夫婦を装うよう命じる…。飢餓と殺戮、強制労働の極限状況の中で、ミアルダイ、ボライ、ソコンの人生の歯車も大きく狂わされていく…。国民の三人に一人の命が奪われたポル?ポト政権時代。奇跡的に生き延びた著者が、自らの体験を重ね、政治に翻弄される人々の悲劇を描く。行方不明の両親に、自身の無事を知らせるべく発表した話題の長編。
武田千香?黒沢直俊著、小学館、2003年3月
身近な言葉からスポーツ?芸術?科学?政治?経済?環境問題まで分野別に6500語を収録。ポルトガル語すべてにカナ発音を表示。ブラジル?ポルトガルを知るためのコラムも掲載。付録に基本単語4000を収めた「ポ日小辞典」。
黒沢直俊、ホナウヂ?ポリート、武田千香監修、三省堂、2003年7月
「日葡英」は1万5千項目を収録。囲み記事も充実。「葡日英」は7千項目を収録。成句なども入って充実。あいさつや病院での会話?表現も収録。ブラジル?ポルトガル語、英語にはすべてカタカナ発音つき。
山口裕之著、人文書院、2003年3月
「アレゴリー」は思考の対象であるのみならず、ベンヤミンの思考のあり方そのものである。本書は、アレゴリーにおけるデーモンの二義性、時間性の空間化といった側面に焦点をあて、ベンヤミンの思考を内在的構造性のうちに捉えるとともに、メディア論的考察へと敷衍する労作である。草稿にまで踏み込んでなされた根本的?徹底的検証。
水林章著、みすず書房、2003年4月24日
“公衆=至高の審判者”の創出されるそのとき、言説の谺としての公論に抗しつつ、おのれの声を救済するためひとり戦ったルソー。公共的世界と新たな言語の可能性との緊張を鮮やかに描き出す。
岡本章著、論創社、2003年12月
ハイナー?ミュラーの「ハムレットマシーン」を98年に舞台化した錬肉工房。その長期間にわたる上演プロセスや作業の内実を、多様な資料、論稿により捉え返した記録集。
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