图片

東京外国語大学 総合文化研究所

所員 出版紹介2012

年度別 出版紹介はこちらから

時は老いをいそぐ

アントニオ?タブッキ著、和田忠彦訳、河出書房新社、2012年2月22日

書評:桑田光平(『総合文化研究』第16号)

  • 東欧の元諜報部員、ハンガリー動乱で相対した2人の将軍、被曝した国連軍兵士など、ベルリンの壁崩壊後、黄昏ゆくヨーロッパで自らの記憶と共に生きる人々を静謐な筆致で描いた最新短篇集。

 

河出書房新社 ウェブサイトより

 

 

ブラス?クーバスの死後の回想

マシャード?デ?アシス著、武田千香訳、光文社、2012年5月10日

書評:柳原孝敦(『総合文化研究』第16号)

死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは……。ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛け。極端に短い章や「……」だけの章など、視覚的な楽しみもたっぷり。

 

光文社 ウェブサイトより

 

 

 

わたしの物語

セサル?アイラ著、柳原孝敦訳、松籟社、2012年7月27日

書評:胎内の夢(『総合文化研究』第16号)

「わたしがどのように修道女になったか、お話しします。」
ある「少女」が語るこの物語は、読者の展開予想を微妙に、しかしことごとく、そして快く裏切ってゆく――。
数多のラテンアメリカ作家が崇拝してやまないセサル?アイラの代表作、待望の邦訳。

 

 

 

 

出版紹介(年度別)