コロナ禍に世界の学校はどう向き合ったのか ―子ども?保護者?学校? 教育行政に迫る―
- 刊行
- 著者等
- 園山 大祐, 辻野 けんま(編) 布川あゆみ(分担執筆)
- 出版社
- 東洋館出版社
内容の紹介
本書は、日本を含む、24か国にわたる教育現場のコロナ対策について、保護者、教職員、教育行政官、教育研究者など、さまざまな立場?視点から描かれたものである。第一部「コロナ禍で世界の学校はどうなったか」では、パンデミック下の各国の対応?実践についてとりあげ、第二部「コロナ禍のなかでの世界の教育」では、コロナ禍で何が問い直され、重視されてきたのか、各国の多様な議論を取りあげている。
執筆者のコメント
布川あゆみ(世界言語社会教育センター/講師)
本書では国際比較がなされていますが、国際比較を通して、日本ではコロナ禍を「現場の先生の頑張り」で切り抜けてきたことが明確になります。しかし、それでいいのでしょうか。諸外国では、教師という職業はエッセンシャル(不可欠?本質的)なものと再認識され、教職員の労働環境にも注意が払われる形で、この間、取り組みが進んできました。
なぜ、こうした違いがうまれるのでしょうか。
同時期に、どのような議論がなされ、対応がなされていたのか(いなかったのか)。これらを知ることで、学校とは何か、教育とは何か、改めて考えるきっかけになることを願った1冊です。