教養としての日本古典文学史
- 刊行
- 著者等
- 村尾誠一
- 出版社
- 笠間書院
内容の紹介
この本の基盤になったのは、本学日本語専攻で、外国人留学生と日 本人学生の合同クラスでの「日本語」科目の一つです。 現在も平原真紀非常勤講師がこの授業を引き継ぎ、国際日本学部の概論科目「 日本文学?文化概論2」の授業として、この本の内容に沿って展開 しています。
万葉の時代から多様な表現を育ててきた和歌、平安王朝で花開いた 物語、近世にかけて洗練された俳諧……。
日本文化を豊かにしてきた古典文学の歴史を、時代ごとのポイント と全体の流れに着目してわかりやすく解説します。
世紀ごとに章を立て、全体を見わたす概観と、文学史?日本語史? 文化史の上で重要で興味深い箇所を一歩踏み込んで解説するトピッ クからなります。
どの時代にも特有の文化と文学作品がありますが、それらは独立し て存在するわけではありません。
前の時代の何から発展して生まれたか、後の時代の何に影響を及ぼ したかといった視点をもって通史的に眺めることで、 現代につながる流れをつかみ、より立体的な理解を得ることができ ます。
日本の文化史について古典文学を中心に長年教鞭をとってきた著者 がこれまでの知見を生かしてわかりやすくまとめた、日本文化を見 る目を養うための一般向け解説書。
勉強中の学生にも、社会人になって学び直したいという人にもおす すめの一冊です。
- 村尾誠一(東京外国語大学名誉教授)
- 笠間書院HP