私たち、リオ五輪言語ボランティアに参加しました!
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東京外国語大学では、今年、2016年8月?9月に開催されたリオ?デ?ジャネイロ五輪に向けて、短期海外留学科目「リオオリンピック?パラリンピックにおける通訳ボランティア」を授業科目として開設しました。
約60名の履修希望者のうち、テレビ電話面接等で合格した学部学生24名が本授業科目を履修し、国内での2日間の事前研修を経てリオ五輪に言語ボランティアとして参加しました。
10月14日(金)に開催した報告会をレポートします。
リオスタディーツアー報告会
開催日:2016年10月14日(金)6限
プログラム
- 開会挨拶
- スタディーツアー参加者による報告
- オリンピックパート 全体+7会場
- パラリンピックパート 全体+5会場
- 特別ゲストによる講評?質疑応答
- 公益財団法人東京オリンピック?パラリンピック競技大会組織委員会
- SMBC日興証券 須藤正和様(元パラリスト)
参加学生はリオスタディーツアーでこんなことを学んだようです。
- 積極性?自己アピールの大切さを実感した。主体的に積極的に動かないと仕事は回ってこない
- 異文化理解の大切さや、文化の違いを尊重する心が大切であることを感じた
- コミュニケーション能力や洞察力など語学力以外の大事なこと改めて感じた
- 多国籍のチームで働くこと困難、例えば時間感覚の違いや協調性を経験した
- 仕事は行動力と熱意次第であること、日本とは異なる働き方があることを感じた
- 事前準備?調査を徹底することの大切さを実感した
- ボランティアの存在の重要性を感じた
- 自分の将来を考える上で、とても大きな転換点になった
- オリンピックという特殊なイベントにその一員として関われたことによって自信が生まれた
- 「将来自分もこの人のようになりたい」と思える人にたくさん出会った
ところで、今回、リオスタディーツアー参加の経緯は?
ロンドンオリンピックやソチオリンピックなどでの言語ボランティアの経験を持つ西川千春氏より本学鶴田教授に「日本語の通訳ボランティアが不足している。興味のある人はいないか」との話がありました。渡航前事前学習も含め夏季集中スタディーツアーとして講座を企画して、TOEIC800点以上を条件に参加者を募集しました。
現地治安が懸念されていたため、参加学生は、リオオリンピック組織委員会が用意した宿泊先に滞在し、空港や夜間の送迎や安全面の管理などは、本学のリオ?デ?ジャネイロ州立大学Global Japan Officeに雇用するレオナルドさんが担当しました。
リオ五輪の言語ボランティアの内容は?
渡航期間?参加者数
- オリンピック班:8月3日出発-8月23日帰国、スタディーツアー参加者:17名
- パラリンピック班:9月7日出発-9月20日帰国、スタディーツアー参加者:9名(うちオリンピック班と共通で2名)
現地での配属先
Language Service Team
配属先
- オリンピック班:カリオカアリーナ(柔道、レスリング)2名、ヴェロドローム(競輪)2名、アクアティックスタジアム(競泳)2名、リオセントロ(卓球?バトミントン?重量挙げ)3名、オリンピックアリーナ(体操?トランポリン?新体操)1名、メインプレスセンター5名、選手村2名
- パラリンピック班:カリオカアリーナ(柔道、レスリング)3名、ホンタル(サイクリング)2名、フューチャーアリーナ(ゴールボール)1名、ヴェロドローム(競輪)2名、フォートコパカバーナ(トライアスロン)2名、アクアティックス?スタジアム(競泳)1名、オリンピックアリーナ(車椅子バスケットボール)2名、リオセントロ(卓球、バレーボール、重量挙げ)2名
活動内容
- 日本人インタビューの通訳
- アクセスコントロール
- ミックスゾーンでの逐次通訳
- ドーピング検査補助
- 表彰台、表彰式の規則説明
- メディア村内での通訳 など