ゆく年くる年 ~TUFSの2021を振り返り、2022を迎える~
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2022.1.1更新
学長新年メッセージ
新年、あけましておめでとうございます
コロナ禍に振り回された1年が終わり、また新しい年が始まりました。昨年は本学ではなんとか対面授業を主とした教育を行うことができました。サークル活動も回復し、外語祭も変則的ながら行われました。そして秋には200名の学生が海外留学に旅立ちました。しかしながら、まだまだコロナ禍を脱したと言えないのがつらいところです。新しい変異株の登場や海外での感染拡大など、楽観できない状況が続いています。ストレスの中での新年となりました。
もし皆さんが20歳だとしたら、2年間はその10分の1の期間にあたります。2年も続いたコロナ禍は、永久に続くかのように思えているだろうと想像します。でも、いつかは終わる。それを信じて、もう少し、一緒にがんばっていきましょう。
国立大学法人である大学は、6年間毎の中期目標?中期計画期間に区切られています。今年の4月から第4期中期目標?中期計画期間が始まります。学生の皆さんからは見えにくいかもしれませんが、社会の大きな動きのなかで大学も変わりつつあります。本学の中で特に大きな変化が求められているのは大学院教育です。2022年は、東京外大の大学院教育が大きく変わり始める年にしたいと、教職員一同、気持ちを新たにしています。どうかご期待ください。
新しい1年が皆さんにとって実り多い年になることを心から祈念します。
東京外国語大学長
林 佳世子
2021年も新型コロナウイルス感染症に揺れた年でした。本学の教育や研究、そして学生の大学生活にも、引き続き大きな影響を与えています。夏から長期派遣留学は条件付きで送り出すことができるようになりましたが、水際対策による外国人入国制限の影響で海外からの受け入れは引き続き来日しづらい状況が続いています。一方で、コロナ禍がもたらしたオンライン化は、本学においてはプラスの効果も大きかったといえます。世界中のオンライン環境が一気に整ったことで、海外や国内遠隔地とのオンラインを使った協力も加速しました。
2021年も残すところあとわずかとなりました。主な出来事とともに、1年を一緒に振り返ってみましょう!
2021年の東京外大を振り返る
- 1月7日に緊急事態宣言発出。卒業生や東京外語会からの寄附を財源に、生協食堂の食券を配布
- 1月13日、インド大使館の世界ヒンディー語の日祝賀式典で、ヒンディー語語劇と詩の朗読を披露
- コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人向け部屋探しハンドブックを作成
- 2月1日、本学?東京医科歯科大学?東京工業大学?一橋大学の四大学連合で、コロナ禍をきっかけに、コロナ対策やポストコロナ社会に関する研究面における連携をはかるため、新たに「四大学連合ポストコロナ社会コンソーシアムに関する覚書」を締結
- 2月25日、前期日程入学試験を実施
- 研究分野別QS世界大学ランキング「言語学分野」において71位(国内3位)にランクイン
- サークル棟部室を改修し、3月8日にオープニングセレモニーを挙行
- 3月12日、後期日程入学試験を実施
- 3月17日、本学?弘前大学?宇都宮大学?長崎大学の4大学が「多文化共生教育コンソーシアム」を設立
- 3月24日、2020年度卒業式?学位記授与式を挙行
- 3月29日、顕著な成績等をおさめた9名?2団体に学生表彰を授与
- 4月1日、7氏に名誉教授の称号を授与
- 4月5日、2021年度入学式を挙行。昨年度は入学式を実施できなかったため、あわせて「新2年生を迎える会」も開催されました。
- 4月12日、春学期の授業を、約65%対面、約35%オンラインでスタート
- TUFS多文化教育研究プロジェクト「多文化共生としての舞台芸術」を始動。4月26日に第1回セミナーを開催。
- 大学広報学生取材班を結成。学生との連携による本学の広報活動を開始
- 5月31日、東京外語会とコロナ禍困窮学生支援事業の覚書を締結
- (コガモが6羽生まれる)
- 6月7日、本学を含む9大学が「自然エネルギー大学リーグ」を発足
- 7月1日、日本語母語話者ではない方を対象としたオンライン日本語講座(オープンアカデミー)を開始
- 7月6日、四大学連合の大学間連携により、留学予定者等を対象としたコロナワクチンの職域接種を実施
- 7月10日、第1回多文化共生シンポジウム(本学多言語多文化共生センター主催)を開催
- 7月26日、夏学期の授業を開始
- 7月31日-8月1日、オンラインでオープンキャンパスを実施
- 8月11日?13日、夏季一斉休業
- 8月23日、東京外語会からの支援でTUFSフードパントリー(食料支援)を開催
- 9月24日、9月卒業式?学位記授与式を挙行
- 9月30日、大学院の秋入学式を挙行
- 10月1日、秋学期の授業を開始
- 10月1日、アジア?アフリカ言語文化研究所(AA研)が、北海道大学スラブ?ユーラシア研究センターとクロスアポイントメントを開始
- 10月1日、東京外語会のご支援により100円朝食、100円弁当をスタート
- 10月7日-28日、TUFS留学フェアをオンラインで開催
- 10月28日、今年度2回目となるTUFSフードパントリーを開催
- 11月19日-23日、第99回外語祭を開催。史上初のハイブリッド形式での開催
- 11月26日、本学ポーランド語専攻が、ポーランド語およびポーランドの文化と歴史に関する知識の普及に貢献した優れた功績をたたえて、「ポロニクム賞2021」を受賞
- 12月12日、ブラジル人居住者が多くいる群馬県大泉町で、ポルトガル語劇を披露
- 12月18日、サウジアラビア大使館の世界アラビア語の日記念祝賀会にて、アラビア語劇を披露
- 12月23日、今年度3回目のTUFSフードパントリーを開催
- 12月29日?、年末年始一斉休業(1月3日まで)
2021年3月?9月に本学を卒業した人たち
2021年3月に、学部から737人(言語文化学部378人、国際社会学部359人)、大学院から132人(博士前期123人、博士後期9人)が、また、2021年9月に、学部から37人(言語文化学部16人、国際社会学部21人)、大学院から14人(博士前期14人、博士後期8人)が本学を巣立ちました。
学部卒業者の就職先は、次のようなところです。
卒業生就職先一覧(就職者数上位のみ)
*就職者が多い順
アクセンチュア(株)、日本放送協会(NHK)、外務省、(独)日本貿易振興機構(JETRO)、防衛省、アビームコンサルティング(株)、デロイトトーマツコンサルティング(同)、三菱商事(株)、本田技研工業(株)、(株)プリンスホテル、(株)ファーストリテイリング(ユニクロを含む)、SMBC日興証券(株)、日本通運(株)、楽天(株) 、三井住友信託銀行(株)、東京都庁、イオンモール(株)、いすゞ自動車(株) 、(独)国際交流基金、ダイキン工業(株)、伊藤忠商事(株)、国際石油開発帝石(株)、川崎重工業(株) 、第一生命保険(株)、日本アイ?ビー?エム(株)、(株)日立製作所、(独)石油天然ガス?金属鉱物資源機構、ENEOSホールディングス(旧JXTGエネルギー(株) ほか
2021年4月に新入生を迎えました
2021年4月に多くの初々しい学生を迎えました。昨年度は新型コロナウイルスの急激な感染拡大により入学式を行えなかったため、4月5日の入学式では、あわせて「新2年生を迎える会」が開催されました。
- 言語文化学部 352人(うち9人は3年次編入)
- 国際社会学部 357人(うち11人は3年次編入)
- 国際日本学部 84人(うち4人は10月入学)
- 大学院総合国際学研究科 博士前期課程/博士後期課程 174人
2021年の本学在籍者は、次のようになりました(2021年5月1日現在)
- 言語文化学部 1755人
- 国際社会学部 1803人
- 国際日本学部 243人
- 大学院博士前期課程 311人
- 大学院博士後期課程 206人
- 計 4318人
2021年の新規国際学術交流協定締結機関
次の機関と新たにパートナーシップ協定を結びました。
(括弧内:所在国、締結月)
- ヨハネス?グーデンベルク大学マインツ(ドイツ、2021年1月)
- ロス?アンデス大学(チリ、2021年1月)
- ヨルダン大学(ヨルダン、2021年12月)
2021年に赴任した教員
次の教員が2021年中に新しく赴任しました。一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。
- 西原 大輔 大学院国際日本学研究院 教授
- 東城 文柄 世界言語社会教育センター 准教授
- 登利谷 正人 世界言語社会教育センター 講師
- 土田 耕督 世界言語社会教育センター 講師
- 足立 享祐 世界言語社会教育センター 講師
- 小田 なら 世界言語社会教育センター 講師
- 川本 ?凡 世界言語社会教育センター 特任講師
- 井坂 ゆかり 世界言語社会教育センター 特任講師
- 神代 ちひろ 世界言語社会教育センター 特任助教
- 長縄 宣博 アジア?アフリカ言語文化研究所教授(北海道大学とのクロスアポイントメント)
- 後藤 絵美 アジア?アフリカ言語文化研究所 助教
- CROTEAU Jean-Philippe(世界言語社会教育センター 特任教授)
- TRAN THI Thuy An(世界言語社会教育センター(ベトナム語) 特任講師)
- PARKASHI Suraj(世界言語社会教育センター(ヒンディー語)特任准教授)
- BHAUMIK Parthasarathi(世界言語社会教育センター(ベンガル語) 特任准教授)
2021年に定年、任期満了、転職などにより本学をさられた先生方
定年を迎えられた先生方
一部の先生方は、こちらでメッセージを紹介しています。
- 今井 昭夫 先生(退職時:理事?副学長、大学院総合国際学研究院 教授)
- 藤井 毅 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
- 楠本 徹也 先生(退職時:大学院国際日本学研究院 教授)
- 村尾 誠一 先生(退職時:大学院国際日本学研究院 教授)
- 柴田 勝二 先生(退職時:大学院国際日本学研究院 教授)
- 小田 淳一 先生(退職時:アジア?アフリカ言語文化研究所 教授)
- 萩田 博 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 准教授)
- 小川 英文 先生(退職時:大学院総合国際学研究院 教授)
転職、または任期満了で本学を去られた先生方
- 李 孝徳(大学院総合国際学研究院 教授)
- 逆井 聡人(世界言語社会教育センター 講師)
- 岩崎 加奈絵(アジア?アフリカ言語文化研究所 特任研究員)
- 柏崎 正憲(世界言語社会教育センター 特任助教)
- 稲永 祐介(世界言語社会教育センター 特任研究員)
- 寺井 淳一(世界言語社会教育センター 特任助教)
- 相木 裕史(世界言語社会教育センター 特任講師)
- SEN Raj Lakhi(世界言語社会教育センター 助教)
- PANDEY Shyamsunder(世界言語社会教育センター 特任准教授)
- BUI DUY DUONG(世界言語社会教育センター(ベトナム語)特任講師)
- ROY Naba Gopal(世界言語社会教育センター(ベンガル語) 特任講師)
2021年にお亡くなりになった本学ゆかりの方
- 中村 平治 名誉教授(インド史)、3月17日ご逝去、享年89歳
- 蒲生 慶一 教授(大学院総合国際学研究院)(経済学)、3月26日ご逝去、享年53歳
- 小川 了 名誉教授(文化人類学)、9月13日ご逝去、享年76歳